更新日:2023年07月12日 20:37
エンタメ

最高月収は200万円、X-GUN西尾の今「仲良かった芸人は自分以外みんな売れた」

西尾季隆氏

年収が半分以下になり、節約生活を始める

――ボキャブラが終わって、仕事は急激に減った感じですか? 西尾:いえ、やや減ったという感覚でしたよ。むしろボキャブラ時代が忙しすぎたので、「あ、ちょっと休みができた。よかった」みたいな。 ――まさに、そこまで休みなしで働いていたんですね。 西尾:でも、2000万ほどあった年収が翌年に半分くらいまで減ってしまい……。さらに700万くらいになった時にようやく焦ってきました。普通に生活するには十分な収入だとは思うんですけど、僕はマイナス思考なので……。 ――「このペースでどんどん減っていくかもしれない」と、先々を考えると不安になりますね。 西尾:1000万近くあった貯金の残高も500万を切ってしまい……。「このまま、ホームレスになるかも」と焦って節約生活を始めました。食事は99円ショップで買った納豆を白飯にかけるだけなんて日もザラで。

他の芸人の活躍を直視できない

――収入以外で、危機感を覚えたことはありますか? 西尾:ボキャブラ当時は、何を言っても笑ってくれるお客さんがたくさんいたんですけど、ブームが去ってからは明らかにウケなくなってきましたね。 ――キャラの迷走や、お笑い以外の仕事をしようとは? 西尾:思いませんでした。「どうしよう、やばいな……」と右往左往するばかりで。 ――その頃、他の芸人さんの活躍はどう見ていましたか? 西尾:悔しい思いはめちゃくちゃありましたよ。一緒にやってきた芸人や後輩がテレビに出ていると、チャンネルを変えるようになっていました。K-POPの番組とか、芸人が絶対出てこない堅い番組を見てましたね。 ――一番辛かったのはいつですか? 西尾:ここ数年で、何なら今でもまだ辛いです。収入源がテレビではなくイベントが中心なので、コロナ禍では生活ができないレベルまで収入も落ちてしまいました。 ――苦難を抜け出すために、新しいことにチャレンジはされてますか? 西尾:正直できてないです。「どうしよう」とは思いながらも、「動けてないな」と、自分でも感じています……。
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手を差し伸べてくれるボキャブラの仲間たち
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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