更新日:2023年07月12日 20:37
エンタメ

最高月収は200万円、X-GUN西尾の今「仲良かった芸人は自分以外みんな売れた」

手を差し伸べてくれるボキャブラの仲間たち

――爆笑問題やくりぃむしちゅーの番組で見られる西尾さんとの丁々発止のやり取りから、熱い絆を感じられます。 西尾:ボキャブラの仲間たちは本当に助けてくれています。 ――ちょうど、コロナが広がった頃、同じボキャブラ芸人の古坂大魔王さんのプロデュースで『最近、見ないね』という曲も出されていますね。古坂さんは、なぜ西尾さんにオファーしたんだと思いますか? 西尾:仕事が減っているのに動けていない僕に対して、発破をかけてくれたんでしょうね。古坂はずっと面白かったのに、なかなか売れませんでした。でも、動き続けたからこそ今があると思います。近所に住んでいたので、夜な夜な集まって「うちら、これからどうする?」ってよく話していました。 ――西尾さんが作詞作曲されていて、思い通りにいかない悔しさが滲む歌詞になっていますね。売れていない現状を正直に表現するのは、プライドが邪魔しませんでしたか? 西尾:何かを取り繕ったり、嘘をついたりするほうが恥ずかしいので、傷つくことは全くありませんでしたね。「本当は知ってるんだろ? 自分をごまかしてるだけだろ」という歌詞ですから。

古坂大魔王は「売れるべくして売れた」

西尾:実際、新ネタをたくさん作るわけでもないし、YouTubeの更新頻度も低いですし。「それじゃ売れないよね。自分で気づいてるんだろ?」ってことです。ただ、「仕事がないけど、バイトするのも恥ずかしいしな」と思っているだけだというのは、自分が一番よくわかってるんです。このインタビューを読んで「じゃあ、何かやれよ」と思う方もいると思います。 ――今でもまだ、もがき続けているんですね。古坂さんも遅まきながら、ピコ太郎として一躍時の人に。ご自身にもそのタイミングが来るとは信じられていますか? 西尾:古坂の場合は、ずっと仕掛け続けて、常に動き続けてきたんですよ。売れるべくして売れたと思います。僕みたいになんもせんかったら、どうにもならないと思っています。
次のページ
周囲の芸人はみな売れっ子に
1
2
3
4
5
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ