“汗臭い人”の共通点…「タオルやハンカチなどで拭うこと」には注意が必要
猛暑日が続きます。当然ながら汗をかきやすく、そのニオイが気になるもの。特にエレベーターや通勤電車など密閉された空間では、「まわりに迷惑かけていないか」気にされる方も多いのでは? でもニオイの話題はセンシティブだからこそ、周囲から指摘されることは少ないはず。
これまでのべ5,000人の買い物に同行してきた筆者は、ファッションのみならず、「ニオイ対策」についても多くの相談を受けてきました。そしてニオイの原因を学んだ結果、ハンドタオルやハンカチで汗を拭うことが決して正解とはいえないことに気づいたのです。
今回は、「真夏のニオイ対策」について、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者がポイントを解説します。
「2種類の汗がある」というのはご存じでしょうか。サラッとした汗はエクリン腺から、脂質やタンパク質を含む汗はアポクリン腺と、それぞれ異なる汗腺から分泌されているんです。ちなみにニオイの原因となる汗は「アポクリン腺によるもの」です。
さて、ここまではそれなりに有名な話ですが、汗がニオイに変わる仕組みについては意外に知られていないよう思えるのです。汗自体が臭うわけではありません。皮膚に常駐している雑菌と汗が結合したとき生じるガス、これが「ニオイ」になると言われています。
アポクリン腺は脇に集中しているため、ニオイに変わる前に、こまめに脇汗を拭いたいところ。ごく当たり前の対策に聞こえますが、分泌した汗を放置せず、雑菌に分解される前にふき取ることが、絶対的な汗臭対策です。ただこのとき、タオルやハンカチなどで拭うことには注意が必要です。
タオルやハンカチで脇汗を拭う場合、皮膚常在菌も一緒に付着してしまいます。つまり、時間の経過とともに拭った汗と雑菌がタオルで結合してしまうから、汗を拭ったタオル自体も一日の終わりに臭くなってしまいます。そこで、使い捨てを前提としたデオドラントのボディータオルをおすすめしたいです。
また、汗を拭きとりやすくするため、私自身は数年前からカミソリで脇毛を定期的に処理しています。そこまでやる必要はないかもしれませんが、感覚的には汗を拭きとりやすくなったと報告しておきます。
汗がニオイに変わる仕組みは…
「使い捨てボディータオル」を使おう
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“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。
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