「あんなあばずれとは離婚しろ」と妻に暴言…父の死後に“おかしくなった”母と距離を置くようになるまで
結婚は当人同士が行うものだが、親以上の世代の中には“家と家がするもの”と考えている者も少なくない。確かに、昔はそれが一般的な結婚に対する価値観であり、そうした一面があるのも事実だ。
ただし、困るのは「嫁いできた以上は、義実家に尽くして当たり前」と思っている人たち。8年前に入籍した中堅商社に勤める植木礼司さん(仮名・39歳)の母親もその典型で、結婚当初から隣町に住む妻を実家に呼び出しては家事や買い物をさせて家政婦のように扱っていたそうだ。
「私が知ったのは後になってから。実は、結婚後すぐに数か月間の長期出張で地方支社に行くことになったんです。その間も妻とは連絡を取り合っていましたが、彼女は心配をかけたくなかったのか辛かったはずなのにずっと黙っていたんです」
ちなみに母親が妻をこき使っている事実を知ったのは定時報告のために本社を訪れた時。その日、妻は仕事で帰りが遅くなると聞いていたので母親に会いに行こうとしたが、実家近くでちょうど買い物帰りだった隣の家に住んでいた女性から声を掛けられる。
「子供の頃から知っているおばさんで最初は単なる世間話でしたが、『そういえば最近、礼司君の奥さん、よく来てるみたいね。時々見かけるわよ』って言われたんです。でも、母に尋ねてみても『最近会ってないわね』と否定。おばさんは近所でも面倒見のいい人で町内会の役員を務めたこともあり、周りからは信頼されていました。だから、とてもウソをつくようには思えなかった。そうなるとウソをついているのは母ということになる。息子として信じたくなかったですけど、思い当たるフシはいくつもありました」
植木さんは弟と2人兄弟で、母親は子供の頃から息子たちのことを溺愛。特に女性の交友関係にはうるさく、中学や高校の頃は恋愛感情はなくてもクラスメイトの女友達と遊ぶことにも反対したほど。
また、高校2年のときにバイト先で知り合った他の高校の女性と付き合っていた時は、母親が勝手に電話して別れるように迫ったとか。彼女がいることは隠していたが知らない間に携帯電話でのメールのやりとりをチェックしていたのだ。
長期出張で地方に行っている間に…
息子の異性関係に拒絶反応を見せていた母親
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ