「ダウンジャケット」姿に清潔感がない人の特徴。“違和感を消す”3つのポイント
軽量で防寒性も高いダウンジャケットは、気軽に羽織れる人気アウターですが、その装いについては「清潔感がある方」と「だらしなく見える方」に分かれます。理由として「街着としてタウンユースするには、カジュアル過ぎる」ことが関係しているのです。
というのもダウンジャケットは、1936年に真冬の釣りで着用するフィッシングウエアとして開発されたアイテム。だからこそ選び方や着こなし次第では、「場面に合っていない」違和感が悪目立ちしてしまうのです。
そこで今回は、「ダウンジャケットを着る際の注意点」について、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者が解説します。
ウールコートとダウンジャケット、“2大アウター”としてどちらも人気ですが、よそ行きアウターとして評価されやすいのはウールコート。その理由は明らかで、「上品見えする」ことが関係しています。
つまり、カジュアルなダウンジャケットに清潔感をもたらすポイントは、「上品見え」というキーワードだったのです。最適解はウールライクな生地感のダウンジャケットを選ぶこと。一般的にダウンジャケットといえば、表地がポリエステルなどの化学繊維によって、ツルっとした材質を連想する方も多いはず。
一方、お値段は若干上がりますが、ジャケットで使うようなウール生地で仕上げたダウンジャケットを見かけたことはありませんか? こちらのアイテムならば、ダウンジャケット特有のカジュアルさを、ウールの質感で解消できます。
ダウンジャケットのドレス感を高める方法は一つではありませんが、いずれせよタウンユースするうえで「上品見え」する意識を持ちましょう。では、より一般的な「化学繊維系のダウンジャケット」を生かす場合、どんな工夫があるのでしょうか。
ダウンジャケットの色といえば、黒・紺・グレーを選ぶ方が多いはず。ただ、合わせるパンツによって、だいぶ印象が変わってしまうもの。
化学繊維系のダウンジャケットは、「同じような色合いであっても、ジャケットのようなウールとは色合わせの正解が変わる」ということは意外に知られていません。
たとえばジャケットならば、黒ジャケットにインディゴのジーンズという配色は、カジュアルジャケットの着こなしとして認知されていますよね。ところがカタチや生地感が変わるため、ダウンジャケットでは同様な配色が正解とは言えないのです。実際のところ黒いダウンジャケットに、インディゴのジーンズではカジュアルさを解消しきれず、街で着るには違和感が残ります。
そこで、合わせるパンツの色にこだわりましょう。アウトドアや自然あふれる行楽地ならば、インディゴのジーンズやベージュのチノパンでも違和感はありませんが、都会的な場面ではモダンに見える配色がほしいところ。
たとえば、黒パン合わせで印象がグッと締まることは、イメージしやすいですよね。実は、黒いダウンに黒いパンツでOKなんです。色数を絞ることで、スーツのようにカジュアルさの解消につながるもの。この組み合わせの場合は、足元に真っ白なスニーカーを合わせてみてください。
“ドレス感”を高めたい
合わせるパンツの色も要注意
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“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。
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