ライフ

歌舞伎町で24時間過ごす家出少女の年末年始。寒い夜歩くのはダルい…――仰天ニュース・年末年始トップ10

大事件ばかりがニュースではない。身近で巻起こった仰天ニュースを厳選、今回は年末年始にまつわる記事に注目し反響の大きかったランキングを発表する。第4位の記事はこちら!(集計期間は2018年1月~2022年12月まで。初公開2020年1月5日 記事は取材時の状況。ご注意ください)  *  *  * 「貧困女子19歳、歌舞伎町の出会い喫茶で暮らす24時間」で密着取材した本間愛華さん(仮名・20歳)。神奈川県西部から家出してきて2か月間、歌舞伎町から一切出ずに、出会い喫茶で食事を奢られ、稼いだカネでサウナを泊まり歩く生活をしていた。そんな彼女を電話口でキャッチ。前回の取材から2か月経ち、11月に誕生日を迎えてハタチになった今も「生活は何も変わらない」と語る彼女。年末年始も実家に戻る予定はないと言う。

本間さん。ナップザック一つで歌舞伎町を漂流するティーンエイジャーだ

本間愛華さん(仮名・20歳)無職、年収約84万円

「クリスマスも年末年始も歌舞伎町はイベントだらけだから、超忙しい! 最近は新しく友達になったガールズバーのコ(女性・19歳)とつるんでる。ソイツが職安通りのマンションに住んでて、男といない日は泊めてくれる。パーティがない日はそこにいる予定。寒いから、外を歩くのはダルいんだよね…」  まだ若いせいか、他の中年貧困に喘ぐ男性たちとは違い、あっけらかんとしたテンションでまくしたてる彼女。 「何か辛いことないかって? 冬って寒くね? 寒いのがマジ辛い。でも、年末年始はイベント多いし、出会い喫茶はリーマンが増えて外出も増えていて、今のところ困ったことはないよ。地元が寂しいとは思わないよ。イルミネーションが好きで、地元にいた頃はよく、遊園地のイルミネーションを見に行ってけど、今は毎日イルミしてるからね(笑)。割と飽きたよね~。とにかく記者さんも心配してくれるのはわかるけど、実家を出られて普通に幸せだから。歌舞伎町では友達もできたし、2020年は渋谷を制覇したい」  楽観的な性格なのか、強がりなのか…。胸の内まではわからないが、声のトーンからは繁華街にパラサイトする生活を謳歌しているようにも見えた彼女。トラブルに巻き込まれる前に親と和解してフツーの生活を取り戻してほしい、と感じたのは筆者だけではないはずだ。
次のページ
車中泊生活のその後は…
1
2
おすすめ記事