引きこもり女性が出会った“ゴミ箱状態の家”で暮らす男性の「まさかの正体」
誰かと比べて、「自分は劣っている」と強く感じてしまったことはないだろうか。
今回は、丁寧で慎重な性格が仇となってパワハラや圧と感じる対応を受け、職を転々としていた三木沙耶さん(仮名・27歳)が、自身の転機について話してくれた。
慎重で几帳面な性格の沙耶さんは、物ごとは丁寧に進めたいタイプ。学生時代は成績もよく、友人も多かった。ただ、高校卒業後に就職した会社では「作業に時間がかかる」と指摘されてから、パワハラや圧と感じる対応を受けるようになってしまう。
「そして、その職場を1年経たずに辞めてしまったのです。でも1人暮らしだったこともあり、すぐに仕事をしないと生活できない状況でした。そこで、すぐに別の会社に就職したのですが、『作業が遅い』と仕事をさせてもらえなかったり、無視をされたりが続きました」
そういったことが続いて職を転々とするうち、「最初はみんなやさしいのに、しばらく経つと『早くして』『時間がかかってイライラする』などと言われるので、自分のせいであることには間違いないと自分を責めるようになった」と言います。
「そのうち自分に自信がなくなって、『私が働くと、周囲に迷惑をかける』と考えるようになっていきました。そして仕事を探すこともできなくなり、家賃が払えなくなって実家へ。実家に戻ったあとは、ほぼ引きこもり状態となりました」
その後、就職できずに1年半が経過。それでも、両親や友だちはあたたかく見守ってくれた。そしてある日、友だちから「気分転換に」とマッチングアプリを勧められる。気乗りしないまま登録したが、片付けが苦手だという男性のプロフィールに目が留まった。
「そこには、『周囲からは爽やかな印象を持たれていますが、実は片付けが大の苦手。それをコンプレックスに感じている』と書かれていました。友だちは珍しく、『沙耶にピッタリ! とりあえず、メッセージだけでも送ってみら?』と、いつになくしつこく勧めてきたのです」
実は沙耶さん、整理整頓が大好き。そのため、「気が合うかも?」と友だちが背中を押したのだ。けれどメッセージの内容は「どれぐらい散らかっていますか? 床は見えますか?」と、片付けに関することのみ。これには友だちも呆れて、溜め息をついたとか。
「作業に時間がかかる」と圧を感じる
「気分転換に」とマッチングアプリに登録
フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意
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