元セクシー女優は“普通の仕事”に転職できるのか。転職エージェントで受けた屈辱の日々――大反響・傑作選
過去5万本の記事より反響の大きかった傑作選。今回はレアな職業から転職した人に注目する。(初公開2022年9月17日「元セクシー女優の昼職転職記」全12回中の第2回 記事は取材時の状況)
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フリーライターのたかなし亜妖と申します。WEBコラムや映画・漫画レビュー、時にシナリオなどジャンル問わず文章を書く日々です。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。なんとなく入った業界で気づけば2年半が経過したところで、引退を決意しました。
その後は何事もなかったかのようにシレッと昼の世界へ出戻り。ライターになり早4年が経とうとしています。
前回はセクシー女優を引退するまでの話を書きましたが、今回は「元セクシー女優」という経歴を隠して臨んだ転職活動について書いていこうと思います。
昼職に転職すると言えど、まずは興味のある職業を探さねばならない。
あいにく私にはやりたいことがなかった。昔から夢のない子どもだったし、高校卒業後もアパレル、飲み屋のオネーチャン、撮影会モデル、セクシー女優といくつか仕事を経験してきたものの、どれも心の底から“ハマった”と感じる商売は一つもなかったのだ。
自己肯定感がとても低いため、自分は何をやってもダメだと当時は思い込んでいたほど。他にできそうな仕事も見つからなかったから女優を続けていたのもあるが、ニートになった今、余計なことを考えている暇はない。
そこで私は何を思ったか「やりたい仕事リスト」ではなく、「自分がしていて苦痛じゃないことリスト」を作り出したのである。
何かをしていて嫌と感じる機会が少なければ、継続できるのではないか? そう思って書き出したところ、自分の中でピンときたのが「ブログ執筆=文章を書く」だ。
幼少期から漫画やアニメが大好きで、幼稚園の頃は再放送していた『らんま1/2』など、あらゆる作品にハマッていた。
そのせいか、物語を創作したり、漫画らしきものを描いてみたり。とにかく創造するのが好きな子どもに成長。絵は全く上達しなかったが、文章を書くのだけは楽しかった。中学時代に所属していた演劇部で脚本を作った経験もあるし、作文が辛いと感じた記憶もない。
そして、かつての所属事務所の社長に「キミのブログは面白い。文章がいいから、ゆくゆくはサブカル的な仕事もできたら面白いよね」なんて言われていたことを思い出す。この瞬間、今までモヤがかかっていた頭がクリアになり、俄然やる気が出てきた。
「文章を書いているのは苦痛じゃないから、何かそれっぽい仕事をしよう!」
目標がかなり不透明なまま、頭の悪い私は早速動き出す。思い立ったらすぐ行動というよりかは、とりあえず始めてみて、ダメだったら次を探せばいいくらいの感覚だった。
やりたいことゼロで昼職へ転職しようとした私
文章執筆は好きだっだが仕事にする気はなかった
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
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Twitter:@takanashiaaya
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