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“外部から招聘された役員”が“和気あいあいとした会社”をぶち壊し…「社員同士で暴力沙汰も起きた」

 日本人の悪習のひとつとされる「足の引っ張り合い」。なかにはそうした環境になかったにもかかわらず、仲間の足を引っ張ることが常態化するようになったケースもあるようだ。  この話を語ってくれたのは三塚真さん(仮名・33歳)。前職で建材メーカーに営業職として勤めていた際に体験した話だという。
怒る上司

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外部から招聘された取締役が社内ルールを改悪

「転職して入った会社でしたが、和気あいあいとしていて、チームワークの良い環境という点に惹かれて入社した形でした。数字が悪いメンバーがいてもみんなでフォローするような温かさがあって、良い職場だと思っていました」  だが、営業の部門長が外部から招聘された人物に変わってから、おかしくなったのだという。 「役員待遇として入社した人間だったんですが、着任早々から『この組織には緊張感がない』として、それまでは絶対評価だった評価を相対評価に変更したんです。職位も細分化して、上位評価の人間数%は昇格、下位評価の人間も同様に降格するという制度で、これを半期ごとに行う形になりました。成果が出せる人間はどんどん給与が上がりますが、その逆も起きる環境になったんです」

社内の雰囲気も悪化の一途をたどってしまう

 最初のうちはそれでもあまり雰囲気は変わらなかった。だが、評価が下されてからは一変した。 「自分もそうでしたが、危機感を覚えるようになったんです。それまではクレームが発生した際は、チームみんなでフォローしあっていたのですが、上長以外はフォローしなくなりました。上長はそれまでメンバーを叱るようなことはなかったんですが、負荷が高くなったことで、声を荒げることが増えていきました」  朝会もストレスフルなものに様変わりした。 「それまで部全体で行っていた朝会は、頑張っているメンバーの共有などがメインの内容でした。それが、成績の悪いメンバーはどうやってリカバリーするのか、具体策を発言しなければいけなくなったんです。詰められたりするわけではないですが、対策に実現性がないと淡々と指摘を受けることになります。それをみんなの前で、明確な答えが出るまでやるので、かなりきつかったですね」
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行き過ぎた成果主義でトラブルが続出
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込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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