実験・噂の「ひとりカラオケ専門店」はさびしいか?
ドラマをきっかけに「おひとりさま」という言葉が広まり、ここにきて定着し、カラオケや焼き肉など新サービスが続々登場している。孤独に苛まれるか、意外にもイケるのか、試してみた!
【カラオケ】
― ひとり専用カラオケは意外に忙しい ―
昨年11月末にオープンした、ひとりカラオケ専門店「ワンカラ」。「一人で寂しくないのか」と思うし、「普通のカラオケ店で一人で歌うのと、どこが違うのか」という点も気になり、記者T(女・34歳)が潜入した。「会員制」ということで、受付で身分証明書を提出し、タッチパネルで会員登録する(200円)。また、ヘッドホンかイヤホンが必要で、レンタルもある(300円)。1時間ワンドリンク付きで600円。普通のカラオケ店に比べ、安くはない。土曜午後5時で、男性は45分待ちだったが、女性専用ブースはすぐ入室できるという。最初に利用時間を申告するシステムで、基本的に延長はできないが、寂しいのでとりあえず1時間利用に。しかも、普通のカラオケ屋のように、退室時間のコールがなく、退室10分前になると電光掲示板に表示される文字を見て、退室しないといけないそうだ。
第一印象はとにかく「狭いッ!」の一言だ。カラオケ屋というより、マンガ喫茶のブースに近い印象。
「ヘッドホンをつけて歌うって?」と最初は抵抗があったが、いざ歌い始めてしまうと、案外慣れるもの。隣室の音は聞こえないけど、ノッているらしく、足で刻むリズムだけ響いてくる。
意外だったのは、ひとりカラオケは「寂しい」というより、「忙しい」ということ! 普通は誰かが歌う間に選曲できるけど、一人だと「マイク片手に歌う&片手で次の曲の予約」状態で、さらに後奏をカットしたりと、とことん効率を考えて歌ってしまった。忙しさに汗をかいているうちに、あっという間に1時間終了……。まだまだ一人で試してみたい曲、たくさんあったのに。ひとりカラオケのほうがむしろ1時間では足りない印象だから、次は2時間くらい歌おうと、ひそかに思った。
― ブームの[おひとりさま]をやってみた【6】 ―
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