更新日:2011年08月29日 13:50
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中谷美紀の“トラウマ経験”とは!?

フランソワ・ジラール氏と主演の中谷美紀

舞台『猟銃』の演出を勤めるフランソワ・ジラール氏(左)と主演の中谷美紀。7月8日の製作記者会見にて

「初舞台がカナダというお話を最初にいただいたときは、メリットがあるかなと思ったんです。『旅の恥はかき捨て』と言いますか、カナダの方々は日本語がわからないし、セリフを間違えてもお気づきにならないかなと思いまして(笑)」  と語るのは女優の中谷美紀。この度、井上靖原作の恋愛小説『猟銃』が舞台化されることになり、一人三役に挑戦することとなった。意外なことに、中谷はこれが人生初舞台。自身に舞台に立つ身体能力と声がない、と数々のオファーを断ってきたそうだが、もうひとつ、舞台に立つことに対する恐怖を植えつけられたトラウマ経験があるという。  冒頭の発言に中谷が続ける。 「ところがよくよく考えてみると、欧米のお客さんは、自分の意に介さない公演があると、途中で席を立ってお帰りになるんですよね。以前、私も外国で見た舞台作品で半分以上のお客さんが、ここでは口にできないようなひどい言葉で罵倒しながらお帰りになったのをみたことがあるんです。実はそれもトラウマになっていまして、舞台に上に立つとこういうことが起きるんだな、と」  だが、今回、中谷が出演した映画『シルク』を監督し、シルク・ドゥ・ソレイユなどの演出も手がけるフランソワ・ジラール氏からのオファーを受け、最初は断るために原作を読んだが、そこに描かれている人間の業に引かれ、自ら一人三役を申し出て、初舞台にチャレンジすることになったという。    9月7日から10日のカナダ初舞台に向け、今月末にはカナダに入り稽古を開始するという中谷美紀。日本への凱旋公演は10月3日から23日まで、東京・パルコ劇場で行われ、その後全国各地も回るという。果たして、どのような舞台になるのか、要注目だ。
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