このご時世、「女に養われる」くらいがちょうどいい?
―[[金持ち女]を射止める方法]―
このご時世、「女に養われる」くらいがちょうどいい?
友人に「嫁の持ち家に住んでいる」と言えばたちまち”不能”扱い。開き直って「オレってジゴロだぜ」などと言おうものなら、”ゲス”の烙印を押されてしまう――。
棚ぼたであれ故意であれ、本特集の取材中、金持ち女と付き合う男たちの、一様に歯切れの悪いコメントを聞いていると、彼らのそんな本音が透けて見える気がした。
金持ち女との交際は物理的な”得”はあっても、内面的には満たされづらいのではないか。男女の恋愛心理に詳しい作家の春乃れぃ氏に話を聞いてみた。
「男と女のどちらが経済的に優位でどちらが養っていようが、女にしてみれば、『自分が上位になるように”男の手綱”を握れればいい』って意味では同じことなんです。例えば金持ち女がデートの食事代を自分で出すのは、男に対する優しさとかお財布事情を考慮しているのではなく、自分がそのお店で食べたいから。男に服を買ってあげるのは、その服を着てくれたほうが、一緒にいる自分がもっとキレイに見えるからなんです」
男は論理的な生き物。ついつい「女を養わなければいけない」という社会通念にとらわれがちだが、女は直感的な気持ちよさを求めているだけなのだ。しかし、現実では、セレブはセレブ同士で結婚している気が……。
「結局は男性上位の社会ですから。良家のお嬢様は男親の意向。キャリア女性にしても、例えば女医さんには、『弁護士とか医師とか”先生”とつく職業の人と結婚しないと負け組』って男社会のルールがあって、沿わないとキャリアの障害になってしまう。知人の女医さんたちは、全員お医者さんと結婚しましたが、こと交際相手に関しては自分より低年収の画家や俳優の卵とか、夢追い系の男と相性の合うパターンが多いみたいです。『年収分ぐらいなら援助できる』って、今でも不倫交際しているコもいますよ」
「彼女のほうが高年収」なんて後ろめたさを感じる必要はどこにもない。女が強くなったといわれる昨今、「養ってくれてありがとう」くらいのほうが、理想的な男女関係に近づけるのかもしれない。
【春乃れぃ氏】
豊富な人生経験を生かし、ケータイ作家、恋愛エッセイストとして活躍中。
近著『濡れ男』(ぶんか社文庫)ほか、著書多数
取材・文/SPA!「金持ち女を喰らう」取材班
イラスト/もりいくすお サダ
― [金持ち女]を射止める方法【14】 ―
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