育児放棄のママ友に翻弄される人々
― ドラマより怖い![ママ友地獄]の阿鼻叫喚【2】 ―
過保護で困ったママもいれば、ほったらかしなママもいるわけで。林直美さん(仮名・35歳)が悩まされているのは、同じマンションのママ友・B子さん。B子さんは公務員夫婦で、「子供は甘やかさない」が信念だそうだが、直美さん曰く「ハッキリ言って放置してるだけですよ」。
「子供を叱るときは、早朝でも夜中でもおかまいなしで自宅から放り出し、共用スペースの廊下で大声で泣きわめいていても無視。ホントにうるさくて、それだけでも迷惑なのに、最近は子供のほうも知恵をつけちゃって、親に追い出されると、ほかの家に『ママに追い出された』って押し掛けてくるようになったんです」
土日の朝8時前から何度もインターホンを鳴らされて出ると、必ずB子さんの息子がそこに立っている。居留守も使ってみたが、そのたびに近所迷惑な大声で騒ぎ、戸をドンドン叩き続けるため、断念したという。
「しょうがないなあとドアを開けるとその瞬間に、また閉められないように自分の足をドアのすきまに滑り込ませてくるんですよ」
たまたま鍵をかけ忘れたときには、B子さんの息子が勝手に家の中に入って、ヤクルトを飲んでいたこともあるというずうずうしさ!
当然、直美さんの夫も腹を立てているが、「勝手に息子がウチに入り込んできていて、こっちも迷惑してるのに、B子さんには『子供を甘やかさないで!』と逆ギレされて散々。逃げたいけど、同じマンションなので涙をのんでガマンしてます」。
一方、子供を放置している理由が、ママ友本人の“恋愛”というケースもけっこうある。
横尾美香さん(仮名・36歳)の保育園のママ友・C子さんは、シングルマザーのため、彼女が残業のときには友人同士で子供をよく預かってあげているそうだが……。
実はC子さん、「残業じゃなくて子供をほかの家に預けては男の人と飲みにいってたんです」。
ママ友が子供を預かっている夜、男と腕を組んで新宿を歩く彼女を目撃した人がいるほか、美香さんが子供を預かった際には、偶然にも仕事の付き合いで飲んでいた美香さんの夫が、銀座で男連れのC子さんとバッタリ出会ってしまったことも。
さらに、最近は合コンにハマっているらしく「私にはいつも子供を預けるクセに、20代の若いママは“友達”として誘って、その人の子供まで私に預けて、一緒に合コンに行くんですよ。別に合コンに行きたいわけじゃないですけど私は乳母かと!」。
また、中島裕子さん(仮名・33歳)のママ友で、シングルマザーのD子さんの場合は、旦那が留守の間に自宅にちょくちょく彼氏を呼んでは浮気→離婚→さらに別の彼氏をつくるという恋愛体質ぶり。しかも、なぜか付き合う相手はみんな暴力男で、騒動が尽きない。
「深夜に大泣きして電話してくるなんてザラ。『彼氏に殴られたの。助けて』って泥酔した彼女に早朝のカラオケ屋に呼び出されたこともあります。彼氏と大喧嘩したときなんか、警察が出てきてウチの旦那が警察署まで引き取りに行ったんですよ!」
「いつまでも女でいたい」「いつも恋していたい」と言う母親は多いが、これは完全に育児放棄だ。
イラスト/清野とおる
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