更新日:2011年07月28日 13:16
ライフ

子供同士のじゃれ合いから裁判沙汰に

― ドラマより怖い![ママ友地獄]の阿鼻叫喚【3】 ― ◆じゃれ合いの怪我で「訴えてやる!」  子供同士のじゃれ合いから、裁判沙汰スレスレになってしまったケースもある。山田春香さん(仮名・36歳)の幼稚園からのママ友・E子さんは、その被害者。  事件があったのは、E子さんの息子・タカシくん(仮名)が小2のとき。タカシくんと同級生・マナちゃん(仮名)は仲良しで、よく一緒に遊んでいたのだが、校内で追いかけっこをしていたとき、マナちゃんが女子トイレに逃げ込んだ。タカシくんは女子トイレの前でストップしたが、マナちゃんはトイレの床で足を滑らせ転倒し、頭を打ってしまったのだという。 「念のため検査しましたが、特に異常はなく、怪我も大したことありませんでした。それでも、マナちゃんママが怒って学校に怒鳴りこんで、そこから毎日、担任と校長をまじえて、両家での話し合いですよ……」  普通なら、興奮する母親を夫が止めてくれそうなものだが、父親はさらに激怒。「娘にもしものことがあったらどうしてくれるんだ!」と怒鳴りまくり、裁判まで起こすと言いだした。かわいそうだったのは、もともと仲良しだった子供たちのほうだ。親に「近づいてはいけない」と言われ、まったく口をきかない関係に。 「結局、E子さんご夫婦は精神的に参ってしまい、転校されました」   些細なことから大問題になるママ友関係がある一方で、ママ友同士が「仲良し」なことの“うっとうしさ”も。  平松麻里さん(仮名・33歳)は、子供を幼稚園に預けている間に、ママ友グループでときには「延長保育」まで利用し、買い物に行くそうだ。 ◆なんでも“おソロ”慣れ合いママ友 なんでもオソロ しかし麻里さん、実はこうしたママ友同士の付き合いが大の苦手。 「バッグや服、靴など、新しいモノを買うと、『私も欲しいわ』『それ、どこで買ったの?』と言われ、いつの間にか同じモノをグループのみんなが持っている。しかも、自分は欲しくないのに、ママ友たちが『かわいい♪』『おソロにしよう!』と盛り上がって、付き合いで4人お揃いのコートや2万円もする同じ帽子を買うことも……」  普通なら、身につけるモノが被るのはイヤじゃ?。 「ウチのママ友グループは女子高出身者が多いせいか、『おソロで買おっ!』と提案されることが多いんですよ。『私たち、センスが似てるからいいよね~』とか言われるけど、本心では『似てねーよ!』とか『同じもん買うな』って思ってます。かといってあの空気のなかで言うこともできないし、子供のことも考えると断れません」  ママ友グループのなかでは「共有し合うこと=友情」となっているのか、服やバッグをお揃いにするだけでなく、雑誌で見たおいしそうなスイーツなどもしばしば共同購入でお取り寄せしているとか。 「よく聞かれるのが『今日の晩ごはん何にする?』という質問。答えると『私もそうしよっ♪ 晩ごはん考えるの苦手なんだよねぇ~』って言われて、ホントに同じモノを作るんです。晩メシまで同じって気持ち悪いですよね」  めんどくせえお付き合い、本当にご苦労さまです。 イラスト/清野とおる
おすすめ記事