東電社員の子供に対するイジメが多発!「電気料金値上げ分を返せ」とカツアゲetc…
週刊SPA!8/28発売号「東電『一般社員』の声に出せない悲鳴」では、他にも脅迫や嫌がらせに怯えつつも、事故による責任を痛切に感じ声にも出せずにいる東電の一般社員の声を紹介している。 <取材・文/田中裕司 尾原宏之 志葉 玲 桐島 瞬>
原発事故への責任追及が東電社員に集中している。確かに、原発事故において東電の責任は重い。しかし、一社員、ましてやその子供へのいじめや脅迫まで頻発しているという。
「小学生の息子が、突然『お父さんのせいで学校に行けなくなった』と言い出したんです……」と語るのは、千葉県に住む40代の東電社員、Aさん。
「朝のワイドショーに影響されて、子供の世界でも話題は東電批判。ウチの子は『(お前の親は)放射能をバラ撒いている』『原発が安全だなんて騙していた』などと毎日のように友達から非難されていたそうです。『あいつに触ると放射能が移る』とまで言われて仲間外れにされていたとか」
Aさんの住む地域には、「ホットスポット」と呼ばれる放射能の高汚染地域が点在。親が子供の被曝を心配して西日本などに転校させるケースも出てきていた。とりわけ女子生徒の反応が厳しかった。
「『私が将来子供を産めなくなったらどう責任とってくれるの?』と詰め寄られたと言っていました。原発周辺に残された犬猫の写真を突きつけられて『この子たちどうするつもり?』と責められたりもしたそうです」(同)
Aさんは現在、子供を別の地区の小学校に転校させ、「東電社員の息子」ということは隠すようにしているという。
「いちばんひどかったのは、電気料金の値上げが話題になった時です」と語るのは、都内の営業所に勤めるBさん(30代)。
「このあたりは中小零細企業が多く、電気料金値上げで多大な影響を受ける地域。ウチの子は『値上げ分を返せ』とカツアゲされていました。これまで多くの東電社員の子供は、親の仕事を誇りに思って、友達にも自慢してきたのだと思います。JRやJAL、NHKなどと同じく、子供にも分かりやすい職業ですしね。そのせいで、余計に今回のことで反発が起こっているのでは」
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