更新日:2012年11月21日 18:30
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[陳情してみた]駅の乗降口の設置場所が計画位置から変更になった!

「陳情したらこうなった!」体験集 実際に陳情したことのある人に、その体験について聞いてみた。めざましい成果を上げた事例もあれば、 ほとんど門前払いに近いようなのも。その差はいったいどこにある!? ◆駅の乗降口の設置場所が計画位置から変更になった!
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 ’90年頃、東京のある私鉄の駅で、大改修工事が行われた。近隣住民への説明で設計図を見せられた太田俊之さん(仮名・52)はびっくり。なんと、自宅の真ん前に乗降口ができるというのだ。 「小さな駅とはいえ乗降口付近は騒々しいし、何より放置自転車が大問題。そこで、懇意にしていた区議に相談したら、『これは私の力ではどうにもならない』と。でも、代わりに衆議院議員の先生を紹介してくださったんです」  で、同じく計画に反対していた住民と一緒に、その議員のところに陳情に行った太田さん。 「先生とは10分ぐらい世間話をしただけで、具体的な陳情内容は秘書の方に。そしたら、先生が当時の運輸省に掛け合ってくださったようで、あっという間に乗降口の位置が変更になったんです」  ええっ、そんな簡単に!? でも、変更後の乗降口の前に住む人にとっては逆に災難ですよね? 「ええ。だから、ちょっと後ろめたいところもあります。娘を保育所に入れたときも、30~40人待ちと言われたけど、区議にお願いしたら、すぐに入所できました」って、それならウチも……と思うかもしれないが、実は太田さんは、その区議の後援会幹部で、ある同業組合の理事も務めている。つまり”票を持ってる”というわけだ。 「最近は『世論がうるさいので勘弁してください』と言われることもありますが、たとえば『側溝を直してくれ』なんてのも、区役所に言うと『何か月先です』ってなるけど、区議に頼むと3日ぐらいで工事に来て直しちゃう」  うーん、有権者のために働くという意味では正しい……のか!? イラスト/カネシゲタカシ ― 「陳情したらこうなった!」(驚)報告【2】 ―
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