更新日:2012年07月27日 18:59
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なぜビジネス書には「1分」や「3分」というタイトルが多いのか

なぜビジネス書には「1分」や「3分」というタイトルが多いのか  ビジネス書や自己啓発書、実用書などが「1分」「3分」と謳うのは、とにかくキャッチーだから。でも、科学的な根拠とか論理的な検証が中身で示されていないケースも非常に多いんですよね。  本は商材だから、タイトルである程度煽ったりするケレン味も必要。ただ、一瞬でも注目してもらい、とにかく買わせて、適当に売り抜けられればいい――というような、不誠実な売り方をする編集者や著者も少なくありません。  読者には多かれ少なかれ「楽に目的実現したい」「面倒なことはしたくない」といった意識があるもの。誤解を恐れずに言うなら、この手のタイトルはそんな読者心理につけ込んでいるんです。なかには盲目的に、この手の本に次々と手を伸ばしてしまう読者もいる。そうなると、もはや宗教ですよ。  冷静に考えてみてください。本当に1分で頭がよくなったりするなら、試験に合格させることを商売にしている塾や予備校が、そのメソッドを絶対に取り入れているはず。1分や3分で自分の能力が高まると思いますか? やってみれば自ずと明らかでしょう。  今回取り上げているような本は、タイトルだけで買うのは避けたほうが無難。購入前にザッと中身に目を通したり、目次くらいは確認しておきたいものです。  あとはもう、話のタネになれば、一節でも参考になることが書いてあれば、それでヨシと割り切って読む。それくらいの距離感で付き合うのがベターだと思います。 【水野俊哉氏
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ビジネス書作家。数千冊のビジネス書を読破し、世界中の成功本、自己啓発本にも精通。『ビジネス書作家の値打ち』など著書多数 取材・文/1分で自分を変え隊 ― [たった1分で自己改革]に本気で挑戦【9】 ―
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