「男より酒を選ぶ」酒乱女の泥酔体験
―[オンナの泥酔行動が異常進化]―
厚生労働省が、平成元年から17年にかけて行った調査によると、女性の飲酒者(=週に3回以上、1回の飲酒で日本酒1合以上またはビール1本以上を摂取)の割合が、20代や30代に増えているという。社会進出に伴い、仕事の付き合いなどで飲酒の機会が増えたこともその要因か。酒飲みが増えれば当然、酒にまつわる失敗談も増えるわけで。そこで、大トラオンナたちの行動を追ってみた!
当人が語る、泥酔する理由は「特にない」
付き合っていた彼に「お前みたいなオンナは、酒乱か二重人格だ」と宣言され、フラれた経験もある出版社勤務の吉田あかねさん(仮名・29歳)。それでも「男より酒を選ぶ」と豪語するほど酒好きな彼女の泥酔体験はこうだ。
「去年の冬、女友達4人で山梨へ温泉旅行に行ったんですよ。ちょうど親知らずを抜いた後で、鎮痛剤を飲んでいたんですが、そんなことも気にせず、夕食後、夜の街へと繰り出しました」
しかし、田舎町の夜は早く、フィリピンパブしか開いていなかったため、やむなくその店に。
「そこでウイスキーのボトルを一人で1本空けました。男性客がやたらと店のコたちのカラダを触るんで、『彼女たちを守らねば!』という妙な使命感に燃えて、男性客の席に行かせないようにずっと質問攻めにしていたそうです。今思えば私のほうがウザいですよね」
寝ている友達の顔を便器に見立てて……
「旅館に戻り、一度はおとなしく寝たんですけど、突然『トイレ!』と起きだして、寝ている友人の顔をまたいだらしいんです」
別のコが気づいて、「それは便器じゃないよ!」とトイレに誘導。無事に用を済ませた吉田さん。
「ここで一度、目が覚めたんですけど、立ち上がったときにバランスを崩し、湯船に落ちて溺死しそうになったんです。もう、『誰だ、こんなところに湯を張ったのは! 殺す気か!』と半ばキレつつ、再び気を失いまして……」
「ズブ濡れになった浴衣とパンツを脱いで、全裸だと何なので、上は丹前、下はおニューのパンツといういでたちになりました。覚えてないですけど。それで、自分の布団に戻ろうとしたつもりが、ドアを開け、廊下に出ていってしまい、『違うな』と部屋に戻り、また廊下に出て――を繰り返し、慌てて友達に引き戻されたそうです。これも覚えてないですけど」
それでもお酒はやめられない♥
こんな醜態を晒しながら、朝はスッキリ目覚めたという彼女。いつもこんな酔い方を?
「そんなことないですよ。仕事仲間と飲んだときに、火がちゃんと消えてなかったタバコの吸い殻をつまみと間違えて口に含んで、火煙を噴いたりとか、かわいいもんです。いやあ、でもお酒とクスリの飲み合わせって怖いですね! 身をもって学びました。でも、お酒はやめません。飲んでいるときの雰囲気もそうですけど、単純にうまい酒が好きなんですよ」
吉田さんの場合、「普段はおとなしく見られがちで、喋るのも苦手だけど、飲むと饒舌になる」そうだが、今回、取材を進めていくと、酔い方や酒を飲む理由もさまざまであることがわかった。
そこで、泥酔オンナ=寂しいという従来のステレオタイプではくくれない、オンナたちの大トラ化現象の謎を追ってみた。
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