社会人にとって健康維持は必須だが、カネや時間のかかる健康法には食指が動かないという人向けに、“装着するだけ”でOKの健康グッズ、短い時間でこなせる運動法などがあふれている。そこで本特集では、巷で“効く”と話題の健康法を記者が実践、その効果のほどを検証してみる。 【クリップ刺激術】爪の付け根に挟むだけで免疫力がモリモリ高まる!! 　恒常的にのどの痛み、倦怠感に襲われている。覇気もやる気もないため、どんな健康法も続かなかったものぐさ者が、究極のズボラ健康法に出合った。クリップを挟むだけという珍妙なメソッドだ。 「指先は全身の血液やリンパの折り返し地点。少ない労力で全身に、強く働きかける部位です。ほどよく刺激すると、末梢に滞りやすい血液やリンパの流れを効果的に促せます」（考案者のAPRI氏） 　挟み方の詳細は後述。必用なのは5cm程度のクリップ数個。クリップの内側を引き上げ、内側の先端が爪の付け根に当たるようにやさしく挟む。右手の人さし指と親指を除くすべての指に装着。それを最低5分、可能なら15～30分は挟むという。 　その着け心地はというと……。初めはイタ気持ちいいが、だんだんと末梢の血管が圧迫される。だが、挟まれる感覚が心地よく、癖になりそうだ。しかもどこかで体験したような感覚である。 「クリップ刺激は、腕や太ももを圧迫する、加圧トレーニングと似ています。本格的な加圧と違って、クリップ刺激は指先だけなので誰でも安全に、時と場所を選ばずできるのが特徴です。自宅でなら、足の指にも装着してください」 　確かにクリップを外した後は、指先がポカポカし、全身が活性化されていく感覚がする。約2週間ほど「免疫力アップ」を続けてみたところ、体調は良好。例年なら、暑さが和らぐ季節に体が追いつかないのだが、今年は違う。人前では恥ずかしいが、手軽でよし。 ●肩・首のこり 【画像】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=302992 仕事時間のちょっと空いた時間にできる肩こり対策。人さし指と中指の間にある、水かきのような部分にクリップを、左右両方の手に挟む。このあたりには、肩こりや首に効くツボが集まっているため、仕事の疲労回復にいい。慣れないとクリップを安定させるのが難しい ●ひざ痛・腰痛 【画像】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=302994 腰から下半身にかけての痛みには、親指クリップの内側装着。左右両方の手の、人さし指の側からクリップを差し込む。爪の付け根の内側を狙うようにするとよい。このあたりのツボこそ、ひざ・腰の痛みを緩和してくれる。横向きに装着するため、ものに引っかかり取れやすいことに注意 ●老眼・目の疲れ 【画像】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=302996 シバシバとした疲れ目には、小指が効く！　両方の小指に深めにクリップを装着。届けば、第1関節くらいまでを目安に。小指には視神経を活性化させるツボが集まっている。疲れ目にも老眼にも両方効く。体の最先端のため最初は痛いかもしれないが、そのうち気持ちいい刺激に変わる ●高血圧 【画像】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=302993 指先には、血圧を調整するツボが集まっているため全体をまんべんなく刺激をするのがよい。やり方は、基本と同じ。右手の親指・人さし指以外の8本の指にクリップを装着。できれば、指の第1関節くらいまで深くはめる。高血圧の人は血圧降下、低血圧の人は血圧上昇をサポート ●精力アップ 【画像】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=302995 夜の元気もクリップ刺激で回復できるという。ピンポイントに刺激するのは、中指。両方の中指の爪の付け根に当たるように、深めにクリップを差し込む。このポイントを刺激すると、精力だけではなく食欲不振の改善にも力を発揮するという。ハツラツライフのサポーター的刺激法だ ●免疫力アップ 【画像】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=302997 風邪の予防や疲労回復などの自己回復力をアップさせたい人には、親指の外側を刺激。両方の親指の外側（人さし指とは反対側）から、クリップを差し込む。クリップの下端が、爪の付け根を刺激するように。爪の付け根の外側付近を刺激すると、免疫力を高めるツボが活性化するという 【APRI氏】 振付家、ダンサー、フィットネスインストラクター。12種類のフィットネス運動を紹介したDVD『アプリのフィットネスバイキング』を発売 ― 巷の［ズボラ健康法］を片っ端から試してみた【2】 ―