「声の高い男」がモテない理由
外見よりも中身と人は言う。しかし、飛び抜けた才能も爽やかな性格も、円滑な人間関係があってこそ認められるもの。結局、人の中身は普段のトークで決まるのではなかろうか。人から好かれる第一歩は、実は話し方にあるのかもしれない。
◆高音・早口は嫌われる!? 声色の秘密に迫る
声質は印象の大きな要素。日本音響研究所の鈴木創氏に、好かれる声と嫌われる声について話を聞いた。
「話の内容が伝わりにくい声は人に不快感を与えます。出川哲朗さんは女性が嫌いな声の例に挙げられることがありますが、実は明瞭度が高く、内容が伝わりやすい良声なんです。しかしそのぶん、語尾のだらしなさなどの欠点が目立ち、嫌われていると考えられます」
ちなみにNHKのアナウンサーが1分間に話す言葉はひらがなで350~400字ほど。これが万人にとって聞きやすいスピードなんだとか。では、女性に特にモテる声というのはあるのだろうか。
「女性に好かれる声の意識調査では、細川俊之さんなど低い声の男性が上位を占めます。声帯の大きさは体の大きさにほぼ比例するので、背が高いと声も低くなります。背の高い男性が好まれるのと同じ理由で、声の低い男性を女性は求めているのかもしれませんね。男性の声の基本周波数は、80~250Hz程度。ピアノの中央部にあるドレミの『ミ』より高い声は、女性から高い声と認識されることが多いです」
話し方と声のトーンを意識すれば、好感度アップも可能なのだ。
【鈴木 創氏】
日本音響研究所代表取締役。研究所では、音声の鑑定による科学調査や騒音コンサルティング、講演会など音声にまつわるさまざまな分野の活動を行っている。http://www.onkyo-lab.com/
― 徹底解剖[なぜか嫌われる人の言動]NG大全【6】 ―
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