2011年 新人OLと先輩20代女子はどう違う
今年もまた新人OLの入社に心ときめかせる季節がやってきた。とはいえ、年々広がっていく新人OLとの年の差……。話しかけたい気持ちはあれど勇気が出ないという読者のために、”ゆとりド真ん中”世代の新人OLへの効果的な接し方を伝授する!
【予習編】
オンリーワン世代が求めるのは、今のままの自分を認めてくれる人
カワイイ新人OLと、あわよくばいい関係に……と夢想する前に、まず’11年入社OLの特徴を知らなければ! 若者論に詳しい社会学者の阿部真大氏に話を聞いた。
「団塊ジュニアならぬ新人類(’60年~’65年生まれ)の子ども世代。生まれてこのかたほぼ不況しか知らないし、リーマンショックなど、一時的に景気がよくなった直後の突然の不況も経験しているので『努力すれば報われる』という神話をそもそも信じていません。はなから『ナンバーワン』は狙わずに『オンリーワン』を尊び、人生全般への期待値が低い世代といえます」
教育面でも、まさに「オンリーワン」を尊ぶゆとり教育が中学3年のときに導入されたゆとりド真ん中世代でもある。恋愛やSEXに対しても関心が低い=期待が薄いということを聞くが、実際はどうなのだろうか。
「バブル時代は『ブランド物のプレゼント、高級料理店でのデート、いいホテルでのSEX』と、消費が恋愛・SEXと直結していました。消費が、活発な恋愛やSEXの下支えとなっていたんです。でも、’11年の新人OLたちは、物心がついたときにはすでにバブルは崩壊。消費しようにもカネはないし、消費に価値を見いださない生き方をしてきました。恋愛・SEXを支えていたはずの消費が落ち込んだ結果、恋愛・SEXへの期待値も低下していったのです」
結婚観はどうだろうか。
「彼らの親世代では既に共働きも珍しくなかったため、結婚しても働くのは当然という考えが多数派。でも『どうしてもやりたい仕事につきたい』『高い給料が欲しい』という欲求は希薄です。多くを望んで失敗をしたくないので、最初から高望みをしないのでしょう」
新人OLと先輩20代女子はどう違う
【阿部真大氏】
’76年、岐阜県生まれ。社会学者。
東京大学博士課程修了後、甲南大学講師を務める。
著書に『合コンの社会学』(光文社新書)、『ハタチの原点』(筑摩書房)などがある
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