「安倍バブルに便乗」はまだ間に合うのか?
1/22発売の週刊SPA!では「安倍バブル銘柄20で一儲け」という特集を組んでいる。約2か月で2000円上がった日本株にまだチャンスはあるのか?
「公共投資やインフラ関連は長きにわたって伸びる。なぜなら“循環”が効くから」とはカブドットコム証券投資情報室チーフストラテジストの河合達憲氏。
「まず、マネーは主力のゼネコン(大成、清水、大林、鹿島)に入り、そこから東急建設やピーエス三菱などの中小建設や中小ゼネコンに流れて、そのあと材料系仕手株と呼ばれる不動テトラや日本橋梁などに流れる。株価もこの順番で上がっていき、材料系まで来たらまた主力ゼネコンに戻るんです。このように“タテ掘り”できるセクターは長期で伸びる。僕は『マリオ投資』と言っているんですが、スーパーマリオがステージをポンポン上がっていくように、高くなったら下へジャンプして乗り換えて……というやり方がオススメ」
というわけで、主力、末端を問わず買いと言えそうな公共投資系銘柄だが、中でも河合氏の一押しは、建機レンタルのカナモト。
「工事の増加で全国的にパワーショベルやブルドーザーが不足しており、建機レンタルはすごく伸びています。カナモトは北海道と東北を地盤に置く企業で、復興特需が約束されているのはもちろん、北海道新幹線の工事もここの独壇場になるので、まだまだこれから」
円安で強くなった外需関連株がある程度ピークを打った後は、内需の出番。今のうちに仕込んでおきたいのがオリエンタルランドだ。
「内需系はここ2か月の相場にはついてきてないので、チャート的には見栄えしませんが、これから物色されるでしょう。東京ディズニーリゾートは今年は30周年記念ですし、下がる気がしないですよね」
「まだ間に合う」厳選2銘柄(株価は1月17日終値)は以下のとおり。<取材・文/日刊SPA!編集部 人形制作/たまいはるこ 撮影/高仲建次>
『カナモト』 期待度★★★★★
東証1部・9678 株価●1348円 単元株数●1000株
建機レンタル最大手。12年10月期の連結経常利益は前期比2.6倍の59.3億円に急拡大中。建機は全国的に不足しているので西日本最大手の「西尾レントオール」もチェック
『オリエンタルランド』 期待度★★★★☆
東証1部・4661 株価●1万1180円 単元株数●100株
東京ディズニーランド・シーの運営母体。開園30周年のディズニーランドでは、記念イベントの目玉として新アトラクション「スター・ツアーズ」がお目見え。動員増は必至
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