教育の現場だけではない!日本に蔓延る体罰の悪習
社会人なら仕事でミスをしたら叱責されるのは当然だ。
しかし、なかには、行きすぎた暴力行為、すなわち“体罰”に繋がる現場も存在する。
「路上で客引きをしていたら、店長が来て『通行人全員に声掛けろや! お前の給料を誰が払ってやってると思ってんだ!』と怒鳴り散らしながら、何十発とケツに蹴りを浴びせられた。その様子を見ていた通行人が、あまりのひどさに通報していました」(カラオケ・27歳)
「閉店後にレジの締め作業をしていたら、売上金額とレシートが合わなかったんです。その旨を店長に報告すると、いきなり『ちょっと来い!』と裏口に引きずられ、顔以外を数十発殴られました。『今月のノルマが達成できなかったら、お前の給料から差し引いておくからな』の一点張りで、理由も聞いてもらえず。のちに原因は解明したのですが、もちろん謝罪はありません」(家電販売・28歳)
「1か月休みもなく働かされ、体調を崩してしまった。それでも呼び出され、店長から『気合いが足りない!』と朝礼で往復ビンタをされました」(製菓・24歳)
どのケースも本社に暴力行為を訴えたというが、「キミに落ち度がある。嫌なら辞めてくれ」と、あしらわれたそうだ。企業の隠蔽体質のなか、体罰の被害者は、為す術もなく、泣き寝入りするしかないのだろうか。
また、会社には上司と部下以外に先輩後輩という上下関係もある。
単に年長者である&早く入社したというだけの立場を利用して理不尽な要求を強いてデキなければ「体罰」というケースも。
「ウチの会社が携わった番組にクレームが入るたびに、『下っ端の責任だ』と言われ、無条件に蹴られた」(TV制作・28歳)
「期限までにマンションが売れなかったときに、『お前の勧誘の仕方が悪い』と、肩にアザができるまで殴られた」(不動産・30歳)
「車の運転手要員で、無理やり先輩の出張に同行させられた。安全運転をしていたのに、『ウインカー出すのが遅せぇんだよ! クズ』や、『ブレーキがオセーよ、バカ』など、暴言と一緒に腹を蹴られ続けました。『言ってわからない奴は、体で覚えたほうが早いっしょ』と、悪びれる様子は全くありませんでした」(広告・31歳)
「ウチの店では、『先輩の教えは絶対』という教えがあるんです。ただ、それをいいことに『先輩の後ろを通った』や『ネギの切り方の角度が甘い』など、理由をつけて太ももに蹴りを入れられる。一度、首を絞められて失神しかけたことも……」(飲食・26歳)
「誰の目から見ても間違っていることを指摘しても、『後輩の分際で生意気だ』とみぞおちを本気で殴られます」(食品・28歳)
教育の現場だけでなく、社会人になってからも横行する体罰被害。2/19発売の週刊SPA!「教育現場よりヒドい![会社の体罰]被害者が叫ぶ悲痛な声!!」特集では、社内体罰の呆れた実態を報告している。 <文/週刊SPA!編集部>
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