ハゲは「進化した優秀なオス」の証である
―[[ハゲな自分]を克服した男たち]―
成人男性の多くが抱える不安要素、薄毛やハゲ。これが足かせとなり、仕事やプライベートで積極性を欠くこともしばしば。しかし、諦めるのはまだ早い。コンプレックスを武器に、今こそ奮い立つのだ!
◆ハゲは優秀な能力を持つ「男性の進化系」だった!
性欲が強そう、頭が切れそう。薄毛の人はそんなイメージを時として持たれるが、約8000人の男性脱毛症患者を診察してきた佐藤明男医師によると、これは、あながち間違いではないそう。
「近年の研究で、薄毛の原因は男性ホルモンの作用にあることがわかってきました。男性ホルモンには、男らしい肉体を形成し、知能や生殖能力を高める善玉と、男性脱毛症や体毛・ヒゲの増加などを促進する悪玉の2種類があり、善玉が多く分泌されるようになると、余分なものが悪玉に変換されます。つまり髪の薄さはたくましい肉体や知能、生殖能力の高さの証明ともいえる。またその傾向は母方から隔世遺伝し、いわば、ハゲは男性の進化系なんです」
明治になるまで、わざと頭頂を剃り、ちょんまげ(=年功を演出)にすることが社会通念になっていたし、本田宗一郎や孫正義らの創業者も薄毛。薄毛はパイオニア精神の証明でもあるのだ。
「一方で力の強い男性が求められた狩猟社会から、農耕・生産社会へと時代が変化するなかで、女性は“管理しやすい男性”を求めるようになりました。幼くカワイイジャニーズ系のような男性が支持され、男らしい薄毛の男性が嫌われがちなのは、そのような社会の変化によるものなんです」
現代が薄毛に厳しい時代であることは残念ながら確かなよう。
「薄毛のコンプレックスでネガティブになり、彼女もできないという人もやはり多い。ただ、現在はプロペシアなどの効果的な治療薬が出てきていますし、髪の状態が改善すると、性格が明るくなる人も多い。薄毛の人の潜在能力が高いことは明らかなわけですから、その能力をフルに発揮するためにも、治療するなり、スキンヘッドにするなり対策をしたほうがいい」
髪を増やしたいなら、まず専門医に診てもらうことがスタートだ。
「薄毛の進行段階により効果的な治療法は変わりますし、民間療法や市販の商品には危険なもの、完全に間違ったものも多いんです。『ハゲ』『チビ』『インポ』は男性の永遠のテーマですし、治療は早いに越したことはありません」
⇒【写真】3年治療を行った頭髪の変化 https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=391398 【佐藤明男氏】 「東京メモリアルクリニック平山」院長。約8000人の男性脱毛症患者を診察してきた頭髪治療の第一人者。著書に『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』(幻冬舎)、『ハゲ、治りますか?』(NOTE Inc.) 取材・文/古澤誠一郎 黒田知道 藤村はるな 田幸和歌子 安田はつね(本誌) 撮影/難波雄史(本誌) 写真/産経新聞社 時事通信社 ― [ハゲな自分]を克服した男たち【11】 ―
『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』 自らも薄毛に悩む医師が推奨するポジティブ・ヘア・ライフ |
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