埼玉県民のソウルフードは「●●うどん」!?
―[激論!全国[ご当地うどん]バトル]―
今や全国的におなじみとなった讃岐うどん。しかし、それ以外にも全国各地にさまざまなうどんがある。そばよりも地域性が強く、それぞれの土地の人がそれぞれに愛着を持っているうどん。そんなご当地うどんの中で異彩を放つ「山田うどん」、そして 名古屋の麺文化に迫る。
◆埼玉県民のソウルフード(?)「山田うどん」の謎に迫る!
埼玉を中心に関東のロードサイドに展開するチェーン店「山田うどん」。関東系のごく普通のうどんだが、安くてボリューム満点のセットメニューも豊富で地元の若者らに愛されている。
「変わらない普通さがいいんですよ。ホッとする味というか、青春の味。地域密着で、讃岐うどんみたいに天下統一を狙わないのもいい。しかも、すごく面白い会社なんです」と語るのは北尾トロ氏。
山田うどんの魅力に取りつかれ、『愛の山田うどん』(河出書房新社/えのきどいちろう氏と共著)なる研究本まで出版した。「山田うどんを考えることは日本を考えること」とは大げさにも聞こえるが、それほどユニークな存在なのだ。
◆愛知県は第二の“うどん県”!? 名古屋の麺文化の神髄とは?
「味噌煮込みうどんにきしめん、名古屋独特のカレーうどんなどご当地うどんが目白押し。名古屋を中心とする愛知県は、実は香川にも負けない“うどん県”なんです」と語るのは『名古屋メン』(リベラル社)の著者・大竹敏之氏。
ほかにも、ころうどん、志の田うどん、カレー煮込みなど、さまざまなご当地うどんがあるという。「鉄板スパ、あんかけスパなども独特。名古屋ほどあらゆる麺が奔放な進化を遂げている土地はほかに例がないのでは?」。生麺を土鍋で直接煮る味噌煮込みうどんの調理法も「時短・省エネにつながるし、煮立てても風味が落ちない赤味噌だからできること」とか。名古屋の麺文化、恐るべし!
― 激論!全国[ご当地うどん]バトル【7】 ―
『愛の山田うどん ---廻ってくれ、俺の頭上で!!』 山田うどんを語ることは、日本を語ることである。 |
『名古屋メン』 あの味の誕生秘話から、お店紹介までをこの一冊に |
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