更新日:2013年05月11日 17:18
デジタル

「プロジェクトは少なくとも3つ同時進行で」トップクリエイターの仕事術

ゲーム業界のキーパーソンが登場!『トップクリエイターの仕事場』 ◆稲船敬二氏(comcept)【後編】 「3本並行仕事術」 【前編】「立ち止まったら引退しようと決めていた」
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稲船敬二氏(comcept)

稲船敬二氏(comcept)

 大手から独立して自分の会社を立ち上げたときに、まずどんなゲームを作りたいかを考えたんです。その中のひとつに、マルチプレイのアクションがありました。ちょうど“PlayStation Vita”の発売前の時期で、SCE(Sony Computer Entertainment)さんに、日本にとどまらず世界が熱狂できる作品を作りたいという話をして『ソウル・サクリファイス』の企画が動き出しました。完成までに2年かかりましたが、これは自慢できる速さだと思っています。大きなメーカーでも3年は余裕でかかるんじゃないかな。スピード感にこだわって、これだけの規模のタイトルを最短で作れたというのが独立したメリットですね。  しかも、『ソウル・サクリファイス』以外に、違うゲームを3、4本同時に走らせていました。これは割と珍しいやり方かな? 普通は1本にグーッと集中して視野が狭くなりがちですが、僕はあっちこっちに興味を広げておく。もし1本のプロジェクトに絞っていたら、つまずいた途端に行き詰まってしまう。でも、3本だったら何か1本引っかかっても、うまくいっている残りがモチベーションを支えてくれる。だから、みなさんもプロジェクトは少なくとも3つは同時進行させるのがオススメです。人生も仕事と家庭と趣味、この3つのバランスが重要ですしね。 『ソウル・サクリファイス』は、マルチプレイだけではなく、ソロプレイもメチャメチャ面白い。もちろん、マルチはマルチでまた違った楽しみがあります。一見、友達を犠牲にしたら気まずくなりそうですが、実際やってみると「俺を犠牲にして、このボスをクリアしろ!」という熱い気持ちが湧いてきます。絆がさらに強まるゲームでもあるんです。
ソウル・サクリファイス

『ソウル・サクリファイス』(PS Vita)は絶賛発売中!

【稲船敬二氏】 comcept CEO。カプコン時代は『ロックマン』を始め、数多くの名作タイトルに携わった。著書に『どんな判断や!』などがある (C)2013 Sony Computer Entertainment Inc.
SOUL SACRIFICE ソウル・サクリファイス

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どんな判断や!

ゲーム界の風雲児・稲船敬二の「判断」の極意!

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