「スマホはあるけどPCは使えない」人の言い分
日本のパソコン普及率が70%を超える今、バリバリ働いているはずのアラフォー世代でパソコンを使えないサラリーマンがいまだにいるという。そんなサラリーマンの生態を本人談や目撃証言をもとに解き明かす
◆超贅沢?パソコンはスマホの「専用充電器」
パソコンが使えないどころか、「USBを接続してスマートフォンなどの“専用充電器”としか使っていない」という変わったケースも。
都内在住36歳の吉和美佐さん(アパレル)はこれまでにほとんどパソコンに触ったことがないというツワモノだ。
「職場では接客業や雑用が中心。パソコンを使うのは店長だけだから、そもそも自分が覚える必要性がまったくないんです。かろうじてExcelの足し算くらいはできますけど、PDFとかグラフみたいに難易度が高くなると全然わからない。でも、使う機会がないから、パソコンが使えないってことは職場でも一切バレていないのがラッキーですね。専門用語や話を振られても適当に頷いておけば特に問題ありません」
使えないことに焦ることもなく、「自分には不必要」と言い切る吉和さん。不便ではないのだろうか。
「ネット検索もSNSもすべてスマホ一つで済んじゃうので、特に問題はありません。ただ、スマホを買うときにノートブックとのセットのほうが安くなるっていうんで流されるまま買いました。でも今さら覚えるのも億劫だし、今はUSBを繋いでスマホ専用の充電器にしてます。これって超贅沢な使い方ですよね(笑)」
贅沢というかなんというか。当の本人は「パソコンが使えないのは、周りに詳しい人がいないせい」と断言する。
「詳しい人や教えてくれる人がいないっていうのも、自分がパソコンをできない原因だと思うんです。特に困ることはないけど、環境が変わらない限り、使えるようになる日は永遠に来ない気がします」
ここまで他力本願とは。その姿勢から見直さない限り、パソコンを使いこなすなど夢のまた夢だ。
― 35~45歳[パソコンが使えない会社員]驚愕の働き方【4】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ