高学歴低所得サラリーマン「友達の結婚式にも行けない」
共働き夫婦が増えたとは言っても、家計の管理は妻。少ないお小遣いのやりくりに悩むサラリーマンは依然として多い。アベノミクスの恩恵は一切なく、お小遣い月1万円以下という猛者たちの極貧生活をルポ。1万以下ライフの真実に迫る。
◆高学歴なのに手取り16万円 飲み代で貯金を取り崩す
<山下克実さん(仮名・29歳)システムエンジニア 年収350万円>
独身は自由に使えるカネが多いと思われがちだが、そうではない人も。
「勉強さえすれば良い会社に就職できるだろうと、国立大学の大学院まで進んだのですが、面接で『勉強以外のことで自己アピールを』と聞かれ、何も言えませんでした。とにかく正社員になりたいと待遇を二の次にしたのが失敗でした」
山下さんの収入は手取りで16万円。家賃6万円、電気、水道、ガス代が1万5000円、食費が2万円、奨学金の返済が3万円、通信費が1万円。上司との飲み代に1万円。貯金が1万5000円。足が出れば貯金を取り崩し、手元にはほぼ残らない。
「テレビはいまだにブラウン管ですし、借りている部屋も風呂とトイレが一緒。スーツが破れても直すカネもない。大学時代の友人の結婚式も、ご祝儀代がないので当然欠席。フェイスブックに登録しても、誰も友達申請してくれません」
それでも、出世の望みをかけて、上司の飲みの誘いは断らないのだとか。サラリーマンのかがみ……!?
【1か月の小遣いの内訳】
交通費0円
飲み代1万円
趣味0円
計1万円
イラスト/市橋俊介
― [小遣い1万円以下サラリーマン]衝撃の日常【6】 ―
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