割安株のカリスマがこっそり教える「参院選銘柄」
7月21日に迫った参議院議員選挙。異次元金融緩和で株式市場が吹き上げた4月4日の「黒田砲」に続き、自民党勝利で「参院選砲」を期待する向きも多い。週刊SPA!7/16発売号のマネー得捜本部「自民党勝利で爆騰する[参院選銘柄]を大予測」でも特集しているが、日刊SPA!では小誌記事に書ききれなかったマル秘銘柄を大公開。
平凡なサラリーマンでありながらバリュー投資で1.7億円の資産を築き、初の単著となる『年収300万円、掃除夫の僕が1億円貯めた方法』が注目を集める億越え個人投資家のwww9945氏に、参院選後に騰がるだろう銘柄を教えてもらった。
◆自民の参院選公約で最初に掲げられた政策は?
まず注目すべきは、自民党が掲げる参院選公約だ。
「自民党の参院選公約を開くと、最初にあるのが『まず、復興を加速します。』の言葉です。そこから、復興予算のさらなる拡大と考えると、おもしろいのが三協フロンテア(銘柄コード:9639)ですね」(www9945氏)
三協フロンテア(語尾は「ティア」ではなく「テア」なのでご注意あれ!)はジャスダック上場のプレハブ大手。仮設住宅向けの特需が発生した2012年3月期には経常利益が前期比972%と驚異的な伸びを見せた銘柄だ。
「三協フロンテアは配当性向も高く、4%を超える配当利回りです。PERは10倍割れで、PBRも1倍割れ。高配当な割安バリュー株だから安心して買えます」(同)
ここで強調されるのは割安バリュー株投資における配当利回りの大切さ。バリュー株というのは、たしかに割安でお得だが、「割安感の見直し」で株価が上がるまでにはけっこう時間がかかる。その間、資金を「死に金」にしないためには、配当でチャリンチャリンと稼いでおくというわけだ。
「参院選後も復興需要は引き続き期待できるし、9月7日のIOC総会で東京五輪が決まれば、都内で一斉に大規模な工事が始まる。そうなれば『五輪特需』で工事現場向けユニットハウスや選手村用に大きな需要が発生するはずです」
国土強靭化など社会インフラの整備を目指し、財政出動を加速させている安倍政権。三協フロンテアからはアベノミクス銘柄としてブレイクしそうな気配がプンプンだ。
◆TPPで期待の農業関連は意外な銘柄に妙味アリ?!
「あとは農業関連。TPP交渉が本格化すれば、国内向けには農業強化策が打ち出され、また関税の自由化期待で、内外ともに需要拡大を期待できるのがアグロカネショウ(銘柄コード:4955)。それにカネコ種苗(銘柄コード:1376)です。ともにPBRは1倍割れで、バリュー株としても買える水準」
「ただし……」とwww9945氏は続ける。
「TPP交渉の行方など農業関連は難しい部分も多い。農業関連を狙うなら関税の自由化で日本への参入が予想される海外の大手を買うのもいいかもしれない。スイスに上場している農薬世界2位のシンジェンタ(銘柄コード:SYNN)とか」
最近では資産に占める海外株の比率を25%まで増やしているwww9945氏。アベノミクスは日本企業だけでなく、海外企業にとっても大きなチャンス。円安も進んでいることだし、海外株なら「円安&株価高騰」でWの利益が見込めるかもしれない。
★www9945氏が推奨する「参院選銘柄」
●震災復興
⇒三協フロンテア(銘柄コード:9639)
●TPP関連
⇒アグロカネショウ(銘柄コード:4955)、カネコ種苗(銘柄コード:1376)、シンジェンタ(銘柄コード:SYNN)
<取材・文/高城 泰(ミドルマン)>
【サラリーマン兼業投資家 www9945氏】
大学卒業後、某食品メーカーに入るも挫折。親戚の勧めで清掃代行企業に入社する。以来、20年以上に渡り掃除夫として年収300万円の下流サラリーマン生活を継続。そのかたわら、1996年から本格的に開始した株式投資では2004年頃から開眼。高配当バリュー銘柄への投資で1.7億円の資産を築いた。その道程、具体的な売買手法は著書『年収300万円、掃除夫の僕が1億円貯めた方法』を読むべし!
『年収300万円、掃除夫の僕が1億円貯めた方法』 初心者でも簡単に真似できるノウハウをイラストとふんだんな図解で、あますところなく開陳 |
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