普通は買えない値がさ株が1万円で投資できる?
―[eワラント2]―
―「eワラント」で“お小遣い強靭化”計画―
アベノミクス相場の只中の4月の連載で「5月以降の調整」を予言したeワラント証券COO土居雅紹氏。最終回は証券界の大きな動きに着目した
◆普通は買えない値がさ株も、eワラントなら1万円で投資できる?
「7月16日に東京と大阪の証券取引所が統合しました。となると10月1日の日経平均定期入れ替えで、日経225銘柄に追加される銘柄が注目です」
日経平均の入れ替え銘柄は9月上旬に公表されるが、個人投資家にとって収益チャンスがわかりやすい「お年玉イベント」だという。
「日経平均に連動するファンドは、機械的に9月30日の終値時点で追加される銘柄を買い、除外される銘柄を売ります。日経平均連動の資金は数兆円といわれますから、0.5%でも数百億円の特定銘柄への追加需要が起こります。数日から数週間分の売買額ですから、株価へのインパクトは非常に大きいです。
これは、日経平均に連動させる必要のない個人投資家やヘッジファンドにとってはビッグチャンス到来。大証と東証が統合された今回は、主に大証で取引されていた銘柄に注目です」
なるほど。では、どの銘柄が日経225入りするのだろう。
「今回のeワラント証券の予想は、別表の5銘柄のうち3銘柄程度と見ています。もっとも注目は7974任天堂。東証・大証統合の16 日は、約500円上がりました」
任天堂は、1万3000円ほどの高株価としても知られる。
「一部で『ユニクロ指数』の異名をとるように日経平均は高株価銘柄(値がさ株)の構成比率が高く、約3万5000円のファーストリテイリング(ユニクロの社名)の構成比は現在約10%。そのこともあって入れ替えで値がさ株を避けてきたフシがあるので、逆に今回は採用の可能性が高いです」
任天堂の現物株を買うには130万円必要。だが間接投資のeワラントなら、1万円あれば投資できる。
「1銘柄だけで不安なら、任天堂と日本電産と他3銘柄から1つをピックアップして買うといいでしょう。ただしこれらは、10月1日以降はひたすら売られるので、いつ売るかを計るのもお忘れなく」
子供の頃、任天堂の売り上げに貢献しただろう我々は、今回はeワラントで大きく恩返ししてもらおう!
【eワラントとは?】
カバード・ワラントというオプションを証券化した、少額からレバッジ投資を手軽に始めることができる金融商品(有価証券)。投資対象が幅広く、相場下落時にもチャンスがありながら、損失は限定されている。詳しくはeワラントで検索
◆ド素人のためのeワラ基礎知識
株式、複数の株をセットにしたバスケット、金などの商品、日経平均などの指数、ドル円をはじめとする為替など、幅広い投資対象が選べるe ワラント。一見複雑そうだが、投資対象が値上がりすると思ったら「コール」、下がると思えば「プット」をリスク(トウガラシの本数で示される)とレバレッジ(値動きの大きさ)を考えて選べばいい。あとは値動きを見て売却するか、満期で清算されるのを待つだけだ。
直接投資には最低数十万円必要な大型株へも3000 円程度から投資できるし、追証がないから投資額以上の損失もない。ビギナーにもぴったりな「投資のバッティングセンター」(土居氏)だ。
★3000円から投資可能
★値上り=コール/値下り=プット
★最大損失も投資額まで
◆土居の1本決め!
任天堂コール184回:いますぐ買って、8月半ばに売る!
7月16 日現在、「任天堂コール」は満期が来年4月のものまで全10 本ある。「せいぜい1~2か月とそんなに長く持てない今回の場合、12 月満期のトウガラシ(リスクの目安)1つ、184 回がベストでしょう。レバレッジも3倍ほどあるので十分利益があります。または182 回か186 回。すぐ買ってある程度上がったら利益確定していいですけど、または決まって吹き上がったところで売るか、9月30 日まで粘るかという手もありますね。その後は、上がる要素がないのでプットを買うのもいいでしょう」(土居氏)
※同証券は3銘柄程度を入れ替えと予想。コメントは「SPA!」編集部が同証券の予想をもとに作成 ハッシュタグ