更新日:2017年05月26日 19:47
デジタル

USB充電器でやってはいけないこと「発熱や異音を感じたら…」

充電器の異常発熱、異音、フル充電が遅い、端末が認識されないetc.…… スマホのUSB充電にまつわる不安や不満を一挙解決! USB充電でありがちな誤った充電方法の解説と解決策をITライター・柳谷智宣氏に聞いた。 <NG>高温のUSB充電器を放置
USB充電

4口合計出力2AのUSB充電器。タブレット1台・スマホ2台・ルーター1台を接続すると、触れないほどの熱さになることも

 スマホを充電中、USB充電器の発熱や異音を感じ、不安になったことがあるという人は多い。 「充電器からの発熱や異音は、安い製品に多く見られます。フィーチャーフォンと比べ、スマホやタブレットの充電器には、大きな電流が求められます。品質の低い安価な製品では、大きな電流を適切に扱えないのでしょう。また、過電流対策の保護回路が省かれた粗悪品もあるので、注意が必要です。異音は『コイル鳴き』と呼ばれる現象で、キーンという高周波音やジーという不快音が特徴です。静かなベッドルームなどでは気になるでしょう」  さらに充電中にスマホ本体が熱くなることも。バッテリーへの負担が心配になるところだが…… 「スマホには過充電保護回路が組み込まれています。過大な電流が流れたときに、バッテリー発火などの事故を防ぐためのものです。適切な機器を使わなかった場合、保護回路によりバッテリーが使えなくなることもあります」  トラブルを防ぐ方法は? 「充電器メーカーが動作確認しているスマホを、適切なポートで、適切な台数で充電すること。また、充電中のスマホ操作は充電が遅くなるだけでなく、発熱にもつながるので避けましょう」 <NG>急速対応なのに低速充電  USB充電器は、充電する機器の台数に応じて、必要な口数の製品を買えばよいわけではない。 「同じ4口でも、合計出力が4Aと2Aでは使い方が異なります。どちらもタブレットも充電できます。しかし、合計2Aの製品は、タブレットとスマホを同時充電できない、スマホ2台で充電した場合に急速充電できない場合があります。充電できたとしても、通常よりも充電に時間がかかります」  合計出力は、【3000mA】【5.1A】など、メーカーによって用いる単位や表示単位が異なる。iOS端末とAndroid端末を分けてあるものはより安心。  少しでも早く充電するためには、より大きな電流の充電器を使えばいいのだろうか?
USB充電

合計出力や各ポートの最大出力を確認して充電しよう。「3.1A高出力USB AC充電器 OWL-ACUS2」(オウルテック/1900円)

「充電器側の最大電流が大きくても、スマホ本体側で充電できる電流を制御するため、大きければいいというわけではありません。ただし、許容量があるので、多少大きな電流で早く充電できることがあるのでしょう」  また、Android端末では、設定から充電モードを確認することができる。『充電中(USB)』の場合は、データ通信ができない充電専用ケーブルに替えることで、『充電中(AC)』に変わり、早く充電できるようになる。 【柳谷智宣氏】 IT・ビジネスライター。PC歴は30年以上。現在は執筆プロダクションオデッセイ代表。雑誌やWebで企画・執筆を行う ― USB充電、あなたの使い方は大丈夫?【2】 ―
おすすめ記事
ハッシュタグ