更新日:2016年11月01日 20:14
エンタメ

BAZOOKA!!!人気企画「高校生RAP選手権」に密着

高校生RAP選手権

濃ゆいMCたちが大会を盛り上げる(写真左から小薮千豊、真木蔵人、ZEEBRA、レイザーラモンRG)

 闘病中の人気AV女優をゲストに迎えた「全身全霊で応援!頑張れ!麻美ゆま」、殺人鬼やオカルト、裏社会などダークなジャンルの問題にクイズ王たちが答える「地下クイズ王決定戦」、巷で話題の肉食女子を飛び越え、ヤリマンにスポットライトを当てた「ヤリマンの主張」……。  上記はBSスカパー!で放送中の『BAZOOKA!!!』の最近の企画である。一度でも番組を視たことがある人にとっては「何を今さら」ではあるが、この番組の企画は一言でいってトガりまくっている! 他の番組では取り上げられない事象や人を、小籔千豊、真木蔵人、レイザーラモンRG、エリイ(Chim↑Pom)といったクセのある出演陣がいじり倒していく様はおかしくてたまらず、知る人ぞ知る“通”の人気番組だ。 そんな『BAZOOKA!!!』のなかでも圧倒的な人気を誇る企画が、本稿の主題「高校生RAP選手権」である。全国の高校生ラッパーたちが、オリジナルの言葉(リリック)と節回し(フロウ)をビートに乗せて、相手を口撃する――いわゆるフリースタイルバトルの第4回大会に潜入してきた。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=515826  会場は赤坂blitz。開演前、ワルそうな若者(気持ちタトゥー率高め)が屯(たむろ)って……否、列を作っている。見た目こそイカツイ彼らだが、じつは仲間想いの献身的な奴らだ。仲間を応援したい、その一心で普段は足を踏み入れない赤坂くんだりまで来ているのだから。  実際、会場に入ってからも、彼らはとっても“良い”オーディエンスだった。“良い”というのは、例えば歌舞伎でいうところの「大向こう」のイメージ。ビートに合わせてカラダを揺らし、ラッパーが上手く韻を踏んだり、相手を的確にディス(口撃)したりところで歓声を上げる。そのタイミングが、まさに歌舞伎の「待ってました!」「○○屋ッ!」といったかけ声と同じ。絶妙であればあるほど、バトっているラッパーもノってくる。
高校生RAP選手権

フリースタイルバトルは、口喧嘩最強決定戦でもある。熱い戦いが繰り広げられた

 果たして、ラップバトルのなんたるかを心得たオーディエンスのノリと全国の予選を勝ち抜いてきた高校生ラッパーたちのスキルは、過去3度の大会を大きく上回るものだった。残念ながら、大会の詳しい内容については放送前なので言及できないが、審査員長のZeebraが「今回はスタイルウォーズ」と評したように、高校生ラッパーたちのスタイルが多種多様だったのが、まず印象的だった。  ギャングスタ、高速マシンガンラップ、レゲエ調のフロウ、下ネタライムなどなど。それぞれが独自のスタイルを持っており、ゆえに審査員が悩み、バトルによっては延長戦も……。と、ネタバレになりそうなので、この辺で。
高校生RAP選手権

最年少出場者は、写真のアインシュタイン君(15歳)。そのレベルの高さに会場は騒然

 ちなみに高校生ラッパーたちのラップが最大の見所なのは言わずもがなだが、彼らをイジる小薮の(HIP HOPとはまったく関係ない)MCスキルも見逃せない。大会の名物となりつつある「ちなみに彼は○○歳でドーテイ喪失。お相手はナイショだそうです」、「お母さんが厳しいため、性に関してはノーコメント」といった出場者の“性イジリ”はパワーアップしている。また、自らも負けじとフリースタイルラップを披露するレイザーラモンRG、高校生をドギマギさせるセクシー発言連発の沙羅マリーといった出演陣にも注目だ。 「RAP? なんか嫌いなんだよな~」という大人は多いだろう。実際、出場する高校生の多くはヤンキー的なルックスだし、態度も不遜だったりする。でも、彼らのことRAPに対する情熱は本物だ。野球やサッカーに打ち込む高校生と何も変わらない。実際、大会後の楽屋で目撃した彼らが、その勝敗に関わらず、健闘を讃え合っていたことも付け加えておきたい。 「高校生RAP選手権 第4回大会」の放送は、10月28日(月)22:00から。RAPに眉をしかめる大こそ、Check it out!! <取材・文/村上陽一>
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