ライバルOSの台頭でAndroidもブラッシュアップされている
ドコモ版iPhoneの登場で、ますます肩身の狭い思いをしているAndroidユーザーに朗報。「Androidはむしろこれからが面白い」と断言するモバイル評論家の法林岳之氏だが、そのココロは……?
◆スマホ初心者でもますます扱いやすくなっている!
Androidは自分でカスタマイズして使いやすくするOS、iOSなら初心者でもそのまま使える……というイメージも根強いが、最近ではスマホ初心者向けにチューニングされたAndroid端末も登場している。
「例えばソフトバンクの『シンプルスマホ(204SH)』では、スタンダードなAndroid端末にはない<メール>ボタンや<電話>ボタンを独自に配置しており、これが非常に使いやすい。実はこういう独自仕様って、従来はグーグルがなかなか許してくれなかったんですよ。<メニュー><ホーム><戻る>ボタンを必ず付けなきゃいけない……みたいなお約束が少なからずあったのですが、そういった縛りもだいぶ外れてきています」
その背景には、新興の「ライバルOS」の存在がある。
「ネットブラウザ『Firefox』を使ったOSを搭載したスマホは、すでに南米やスペイン、ドイツなどで発売中。メーカーは中国のZTEで、ソニーも一枚噛んでいる。また、サムスンとインテルが手がける『TIZEN』もあります。グーグルとしては、有力なメーカーを手放さないためにも、環境の見直しを迫られている。より、メーカー側の自由裁量が許されるようになってきたわけです」
一方で、Android OS自体も代を重ねてブラッシュアップされ、使い勝手を向上させてきた。
「新しいiOS7から、Wi-Fiのオンオフや輝度調整をワンタップで行える<コントロールセンター>が搭載されていますが、これの見た目がAndroidの通知パネルにそっくり。従来、iOSのマネと言われてきたAndroid OSが、いわば“マネされる”側になったということで、感慨深いものがありますね」
◆魅力的な端末が増えるAndroid市場
●XPERIA Z1(ソニー/ドコモ)
丸みを排した“板”状のデザインにソニーらしいセンスが光る端末。もはやAndroidがダサいとは言わせない! コンデジ並みのカメラ性能もAV機器メーカーならでは
●「シンプルスマホ」204SH(シャープ/ソフトバンク)
画面は4インチと小さめながら、大きな文字でシニア世代にも使いやすい。何より単純明快な<電話><メール>の物理キーは従来のAndroid端末にはなかったものだ
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=528416
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