負け組熟女の間で「テレクラ人気」が再燃
‘80年代半ばに生まれた業態「テレフォンクラブ(テレクラ)」。画期的な男女の出会いツールとして人気を博し、さらに当時はマンガ喫茶もなかったことから、安値で夜を明かす場所としても活用されてきた。しかし、’02年の風営法改正で利用者制限が厳しくなったこともあって徐々に下火に。現在では店舗数もごく少数になっている。
そんななかで、かつてテレクラが人気だった頃に頻繁に使っていた女性たちが近頃、アラフォーとなって“出戻り”をしているという。成人雑誌などでナンパライターをするK氏が話す。
「今でもテレクラを使う女性は、いわゆる“ワリキリ”目的の女性が多いのですが、ここ数年、単純に出会いを求める熟女も増えている印象なんです。セックスレスになった不倫妻や、友人たちが結婚、離婚したりしているのを横目に結局相手がいなくてなんとなく婚期を逃した女性たちが、昔使っていたテレクラにバックしているという構図ですね」
実際に頻繁に利用する女性の話を聞いてみた。
「やっぱり出会い系サイトとかよりも楽なんだよね。適当なこと話して、なんとなくウマが合えばエッチするっていう流れがサイトよりあれこれ考えなくていいから面倒くさくなくて。どっちにしても、目的なんかお互いそれしかないじゃないですか」(43歳女性)
ほかにも、「池袋のテレクラ経由でよく男と会う」という女性(38歳)は、「直接話せるってだけで、嘘をついているかどうかはだいぶ判断できる。出会い系サイトとかの写メはいくらでも嘘つけるけど、会話はキモいかキモくないか結構わかるから。テレクラは古いかもしれないけど、電話を取り次ぐ受付の店員とも関係ができていくし、男の雰囲気までそれとなく教えてくれるから案外外しが少ない。離婚した女友達と一緒に遊んだりしてます」と話す。
また、男性客視点では最近のテレクラは場所によってかなり地域差が出ているとか。新宿は今も援助希望が圧倒的に多い一方で、純粋に出会い目的で使う熟女は池袋に集まりやすいのだという。
「多分、埼玉のほうに引っ越した他県の女性が集まるからでしょう。言っては悪いけど、生活レベルがそう高くなくて、近所で欲求を満たすものがなにもない女性。そういう人が新宿や銀座に出てくるのと、池袋に出るのは意識が違うんですよ。彼女たちのなかではなぜか池袋は地元に含まれている。サクッとセックスする、アバンチュールにはちょうどいい距離感。新宿は軽く旅で、もっと化粧とかちゃんとしなきゃいけないみたいなわけのわからない線引きがあるんだそうです。ただその手の女子のレベルはというと、相変わらずというべきか、正直20年前と変わらずそう高くないのですが(笑)」(前出のK氏)
月日が経っても男女の欲望の行きつく先は変わらないということか。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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