高スペック、低価格PCが購入できる「BTO」ってなに?
―[[初めてのBTO]完璧ガイド]―
CPU、メモリー、ストレージ……パソコンの各パーツを選び、ショップに組み上げてもらうBTO。自由な構成ができ、価格も抑えられるとあって人気だ。その活用法を達人に聞いた。
◆同じスペックが既製品より数万円安く手に入る!
CPUやメモリ、画面のサイズといったスペックで絞り込み、価格コムや家電量販店のサイトで値段を比較して購入。パソコンを新たに購入する際、こんな買い方をしている人は少なくないだろう。それなりに値頃感のある買い物ができるとは思うのだが、より安く、いいマシンを買うための手段として活用したいものがある。BTO(Build to Order)だ。
BTOとは、パソコンを構成する各パーツを選択し、オーダーに応じてメーカーに組み上げてもらう仕組み。そのメリットについてパソコン製品に詳しいライターの安蔵靖志氏はこう語る。
「CPUをアップグレードするとか、逆にメモリやHDDの容量を少なくするなど、好みに合わせて自在にカスタマイズできます。なので同じ予算でもBTOだと1ランク上の構成を組めたり、同等のスペックを既製品より安く買えます。価格面での魅力は大きいですね。また、自作と違ってメーカーが組み上げてくれるので手間もかからないし、パーツの相性が悪くて作動しないなんて心配もない。既製品には出荷時に余計なソフトがたくさんプリインストールされており、OSの動作を遅くしがちですが、BTOならそういったこともありません」
試しに第四世代のi7、メモリは8GB、HDDを2TB積んだ23型モニターのデスクトップで比較してみよう。VALUESTAR VL/750/NSW PC-VL750NSWというNECの製品だと価格コムで調べた最安値は17万8998円(2月21日現在)。対して、パソコン工房というBTOメーカーでは10万4739円と、約7万円も安い価格で同じスペックが実現する。それほど違うのだ。
【安蔵靖志氏】
IT系出版社で編集記者を務めた後、独立。『日経トレンディネット』『日経ビジネスオンライン』等に寄稿
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