海外でのスマホ使用、ベストチョイスはモバイルルーター
海外で利用できるスマホサービスにもバリエーションが増えてきた今、一体どれを使うべきなのか。旅先で賢くモバイルするための極意を最新事情と併せてお届けする!
⇒【前回】海外旅行でのスマホ活用、パケ死しないためには? https://nikkan-spa.jp/633146
◆エリアによってはオススメの格安SIM
海外でおトクにデータ通信するための手段として、よく紹介されるのが「現地の格安プリペイドSIMを利用する」というもの。だが、その恩恵を享受するには次の条件を満たす必要がある。
(1)SIMフリー端末を持っている
国内キャリアで手持ちのスマホをSIMフリー化できるのはドコモのみ。他キャリアのユーザーは、アップルストアでSIMフリー版iPhone、Google PlayでNexus5などを買うか、並行輸入業者からSIMフリー端末を入手しよう。ドコモユーザーからSIMフリー化した端末を譲ってもらうのも手。
(2)行き先が「SIMカードを入手しやすい国」である
旅先での貴重な時間をSIMカード探しに費やすのはもったいないので、「空港で入手できる」のが望ましい。「香港、台北、シンガポール、タイなど、アジアの各国ではおおむね空港で手に入ります。意外と入手しづらいのがアメリカで、街中の量販店を探すのが近道」。
国内で販売されている海外用SIMをあらかじめ購入しておくというのも手。昨年末に販売開始された「GigSky」は、世界の70か国以上をカバー。SIM価格2480円+データ料金(アメリカの場合、300MB、14日間利用で4200円など)はいささか割高だが、キャリアのパケット定額よりは安くおさまりそうだ。現地でSIMが手に入りにくい国なら選択肢になり得る。
ちなみにタイでは「ツーリストSIM」と銘打った観光客向けプリペイドSIMを販売中。「約900円で、7日間、1GBのデータ通信が可能」と、プランもシンプル。空港カウンターのスタッフも手慣れたもので、端末を手渡すと言語設定は日本語のまま開通作業までやってくれる。こうした国が増えれば、海外SIMももっとポピュラーになるのだが……。
◆ベストチョイスはモバイルルーター
大半の海外旅行者にとって、もっとも使い勝手がいいだろうと法林氏が太鼓判を押すのは、モバイルルーター。自分専用のホットスポットを持ち歩くようなもので、海外向けのレンタル料金は一日約1000~1500円。データ量が無制限なのが嬉しい。
「デメリットとしては『バッテリーがもたない』といわれますが、最近では充電器から外づけバッテリーまで標準セットで揃えてくれる業者が増えています。なかでも『グローバルWiFi』は、海外の携帯電話事業者と直接契約をして、現地でまともに使えるかどうかを検証したうえでサービスを提供しているので信頼できますね」
数人で利用すれば、一人当たりの料金はぐっと安くなるのも◎。
⇒【次回】『海外旅行でスマホがあると便利な2つのポイント』に続く https://nikkan-spa.jp/633148
― 海外旅行でスマホを使い倒す技術【2】 ―
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