海外での「歩きスマホ」が危険な理由
普段、あなたが何となくとっていた行動や良いと信じて行っていたことが、実は自分や周りに害を及ぼすとしたら……!? 朝起きてから眠るまで、あらゆるシチュエーションのNG行為をジャッジしてみた
【海外編】電車遅延を駅員に怒ると外国では逆ギレされる!
国や文化が異なれば、日本では普通の行動が「やってはいけない」ことに変わる場合も。ロンドン在住の「めいろま」こと谷本真由美氏に、ヨーロッパの国々でのNG行為について聞いた。
「例えばイタリアやフランスのブティックでは、店内に置かれた商品を勝手に触ってはいけません。安物のチェーン店などは別ですが、高給な品を扱う店だと怒られる可能性が高いです。日本には“お客様は神様”という文化がありますが、こちらには客を客扱いしない店が多いので、日本と同じ意識だと痛い目に遭います。だから電車が遅れたときなども、駅員に文句を言ってはダメ。『俺は別に悪くない!』と逆ギレされ、鉄道警察に突き出されることもあります」
日本では誰もがしている「歩きスマホ」もやってはいけないそう。
「なぜなら盗まれるから。イギリスなどはスマホの中古市場が発達していて、盗品も高値で取引されていますし、スマホの盗難保険があるほど盗みが頻繁に行われています。人通りの多い都心部やショッピングセンターなどでも盗まれることがありますし、イタリア南部などの治安の悪い地域では、高価なバッグや腕時計なども力ずくで奪われます」
一方で、訳もわからず“外国人っぽいフレンドリーな振る舞い”をするのもキケン。
「『国際交流しよう!』と街中で知らない人に話しかけたりアイコンタクトをしたりする人も時々いますが、一瞬で危ない人のカモにされます。また『ハイ!』のような軽い挨拶やハグなどはアメリカの文化なので、イギリスではやってはいけません。知り合いレベルの人にそれをすると、『そんな間柄じゃない!』と怒られるはずです」
谷本氏も気づかずやってしまったのは「トイレのドアのノック」。
「こちらでは“早く出ろ”という意味に取られて、猛烈に文句を言われるので注意しましょう!」
【谷本真由美氏】
情報通信コンサルタント、著述家。ロンドン在住。ツイッターは@May_Roma。近著に『日本の女性がグローバル社会で戦う方法』など
イラスト/ミラクル沼尾
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