フェイスブックアプリの「○○診断」にご用心
電話番号や写真をはじめ、移動記録やWebの閲覧履歴などユーザーの詳細な個人情報がぎっしり詰まっているのがスマホ。そんなスマホの中身が知らないところで狙われている――バックグラウンド「不正送信問題」の実態に迫った。
⇒【vol.2】「大手企業も個人情報を虎視眈々と狙っている」https://nikkan-spa.jp/757893
◆フェイスブックの●●診断にご用心!
知らない間に情報が抜かれる危険は、フェイスブックのタイムライン上にも潜んでいる。誰もが一度は見たことがあるだろう「●●診断」や「●●検定」、「●●占い」などのフェイスブックアプリには相応の注意が必要だ。
こうしたアプリの多くが診断の前に、電話番号や住所、メールアドレスなど基本情報へのアクセス許可を求めてくる。「みんな使っているから大丈夫だろう」と許可してしまうと、情報が抜き取られてしまうのだ。この手のアプリは、自分の友人へ『おすすめのアプリ』としてリコメンドしてしまう。SNSを活用して話題を広める“バイラルメディア”も、ユーザーが記事をシェアする際に基本情報へのアクセス許可を求めてくることがある。
現在のスマホを取り巻く環境は、我々が思っている以上に危険な状態に晒されている。個人情報を収集しようという個人や企業は、あの手この手で増えてるのが現状だ。特にスマホやSNS上でアプリやサービスを使う際は、気軽に個人情報を入力したり、情報へのアクセスを許可しないよう気をつけるべきなのだ。
<心配な人はこちらをチェック>
●ノートン モバイル セキュリティ
Android端末のアンチウイルスだけでなく、端末を紛失した際のロック、端末の場所の特定などが可能。電話帳などの情報を外部に送信するアプリを検出し、知らせてくれる。「ノートンセキュリティ」ならばPCも含めて守ってくれる。
●secroid.jp セキュロイド
Androidアプリの個人情報の流出リスクの度合いがわかる無料のサイト。バックグラウンドでアプリがどんな情報をスマホから取り、どこに送信しているかが明示されている。アプリのインストール前にチェックしよう。
【浜田譲治氏】
シマンテックのセキュリティレスポンス部門の主任研究員。同社はセキュリティソフト「ノートン」シリーズを擁する
取材・文/河原塚 英信 イラスト/西アズナブル
― スマホのバックグラウンド「不正送信問題」最前線【3】 ―
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