2015年、4Kテレビの普及は進むのか?
日々、進化するデジモノ。「そんな変わらないでしょ?」と思いきや、 ’14年は明らかに“おもしろい”1年だった。各製品カテゴリーに精通するプロに、今年の進化と’15年の展望を語ってもらった
◆50インチ未満の4Kが人気。価格も20万円前後で普及加速<テレビ>
「’14年に発売された新製品で最も売れたのはソニー『BRAVIA』の49インチ4Kテレビです。10月時点で平均販売単価は約20万円となってきており、これまで主流だった55インチより一回り小さい50インチ未満に注目が集まっています。4Kのシェア自体も、 ’13年10月の0.8%から ’14年9月には4.3%まで伸びてきました。販売金額ベースでは、18.1%にまでなりました」(BCNエグゼクティブアナリストの道越一郎氏。以下同)
最新の4Kテレビは、初期の製品と比べて性能面でも大きな進化を遂げているという。
「ブルーレイや2K相当のコンテンツを、4Kにアップコンバートする技術が進化しています。見比べてもあまり違いを感じられないレベルから、ほとんどの人が違いを実感できるレベルになってきました。特に、4K撮影された映像がダウンコンバートされて収録されているブルーレイは、大きな違いを感じられます」
このままの勢いで、4Kの普及は進んでいくのだろうか?
「販売されたテレビの平均画面サイズが、10月に過去最大の34.6インチとなりました。最も売れているのは32インチで長年変わりませんが、4K普及に伴い、全体としては大型化の流れが加速しています。4Kテレビの平均単価は、9月時点で25万5400円(全体は5万9400円)。50インチ未満モデルが増え、普及台数が増えることで平均価格は下がっていきそうです」
着実に普及し始めている4K以外はどうだろうか?
「曲面テレビなど、目新しいテレビも登場していますが、輸送費の問題などで、なかなか普及は難しいようです。注目はパナソニックの『プライベート・ビエラ』。高画質・大画面化という流れ以外に、個人視聴に合わせたタブレットライクな新しい提案が出てくると、市場が広がってくるのではないでしょうか?」
【注目の製品】
●BRAVIA KD-49X8500B
ソニーの4Kテレビ最小の製品。4Kに最適化された超解像エンジン「4K X-Reality PRO」と、広い色再現領域の「トリルミナスディスプレイ」が特徴
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=762211
●プライベート・ビエラ UN-JL10T3
家中どこからでもテレビ視聴が可能な防水対応の小型テレビ。タッチパネル式のタブレットライクな使い勝手で、レコーダーと連携した録画予約・視聴も可能。ニュースや天気をチェックしやすいタブレット型ならではの機能も充実
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=762212
【道越一郎氏】
BCNエグゼクティブアナリスト。家電全般の市場動向について、テレビ・雑誌など各媒体に出演
― 2014年のデジモノ進化を振り返る【2】 ―
『SONY 49V型 3D対応4K対応液晶テレビ BRAVIA KD-49X8500B』 USB HDD録画対応 |
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