女子受け最悪!意識高い系男の「自分への投資」的フレーズ
頭よさげな言葉や、やる気に満ちた言葉で自分を過剰演出することでしばしば揶揄される「意識高い系」。彼らの言葉は、なぜ人の心を逆撫でするのか? その境界線は受け取る側の世代や属性で変わるのか? 300人のネットアンケートに加えて、サラリーマン、OL、大学生の各30人に街頭取材を行った
◆フォロワー自慢でイラッ 意識高い系キーワード<プライベート編>
「意識高い系」とされる言葉や言動の初出がネットであることや、彼らの活動がSNS中心なことを反映してか、調査の結果、上位に来たのはSNSで使われる言葉だった。ワースト1位は「Twitterのフォロワーが○人いるんだけど」(85人)。「うるせぇ」(25歳・会社員)、「フォロワー=人気と勘違いしているのでは?」(19歳・学生)との拒否反応が。
2位以下に挙がったのも「いいね、してください」(83人)、「シェアしといて」(53人)などのSNS系ワード。「シェア」に関しては、今やSNSだけでなく、「今日の飲み会の場所、みんなにシェアしといて」という使い方まである。「さしていい話でもないのに自慢げに『いいね』を強制。自己顕示欲強すぎ!」(36歳・会社員)と、前のめりすぎる姿勢に眉をひそめる人が多数。
また、次いでランクインした「BYOB(酒各自持参)」(47人)、「RSVP(お返事願います)」(46人)、「FYI(ご参考までに)」(44人)などの英文レターで使われる略字も、帰国子女でもないのに使いたがる人も少なくない。これらは「普通の人が知らなそうな言葉をあえて使うのが、鼻につく」(18歳・学生)、「日頃から使うので、違和感はない」(31歳・OL)と自分が使うか否かで意見が割れた。40代以上では言葉の認知度も低くなるため、「言葉を知らないからイラッとしない」(47歳・会社員)との声が目立った。
また、「自分磨き」(42人)、「自分への投資」(30人)などのセルフブランディング系キーワードには「どんだけ自分大好きなんだ」(26歳・OL)とそのナルシシストぶりに辟易する声が、特に女性から多く聞かれた。そして「飲みではなく『呑み』」(46人)には、「あえて当て字を使って差別化を図ろうとするあたりにヤンキー臭を感じる」(31歳・会社員)。
他者との違いをアピールしたいのはいいとしても、特に本人の属性では必要のない場面で、しかも個性を出す割に、通り一遍の言葉でのアピール。こうした浅さが透けてしまうところが、見る人の神経を逆撫でするポイントなのかも。
【意識高い系がプライベートで使いがち用語】
1位 Twitterのフォロワー◯人いるんだけど<85人>
2位 いいね、してください<83人>
3位 シェアしといて<53人>
4位 BYOB(酒各自持参)<47人>
5位 RSVP(お返事願います)<46人>
5位 飲みではなく「呑み」<46人>
7位 FYI(ご参考までに)<44人>
8位 自分磨き<42人>
9位 展開しといて<33人>
10位 自分への投資<30人>
イラスト/大ハシ正ヤ
― 許せない[意識高い系用語]の境界線【1】 ―
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