小西真奈美、中身は男のコ
驚くほどスリムな佇まいに、凛としたまなざし。クールな印象からか、ドラマではキリッと白衣を着こなす医者の役も多い女優の小西真奈美。2月28日から公開される映画『振り子~furiko~』では、サキという途中で倒れて寝たきりになってしまう難しい役どころを演じている。しかし、ひとたび口を開けば、愛くるしい少年のような人柄がにじみ出る。実際、小さい頃は、男のコと外へ繰り出す活発な子供だったという。
「鹿児島の実家が、海も近いし、山も近いし、本当に自然豊かなところだったので、夏は毎日海に行ってました。肌は真っ黒、髪の毛も塩で色が変わっちゃう、くらいの勢いでしたね。おままごとより探検ごっこという感じで、それがやんちゃなことだとも気付いてなかったです。今でも、仕事で秘境とかに行くロケがあっても、恐怖心とかネガティブな気持ちが全然ないんですよ」
その頃、小西さんが夢中になっていたのは素潜り。親戚が住んでいる島に行ったときにキレイな海に感動して、素潜りを教えてもらったのがきっかけだ。
「素潜りを教えてもらったら、結構深いところまで、長時間潜っていられたんですよ。大人になってからハワイでスキューバダイビングをしたんですけど、装備がいろいろあるのが邪魔で、あーもう全部はずしたい! って気分になりました」
今の姿からは想像がつかない「野生児」ぶりだが、そもそも根が男らしいのだろうか?
「私のことをよく知っている人からは、『中身は男のコだもんね』って言われます。子供の頃から、『女のコだからやっちゃダメ』って言われるのに抵抗があったんですよ。旅先でも、ちょっと僻地に行こうとすると、旅行代理店の人に『男の人がいないとダメ』って断られたり、そういう“女のコ制限”って結構あるんです。そのせいか、昔から男同士の友情みたいなものにすごく憧れがありました。中学生の頃、『スタンド・バイ・ミー』を見て衝撃を受けて、女のコ4人で九州一周のヒッチハイクの旅に出ようって計画したこともあります。結局、全員親に反対されてできなかったんですけど。いまだに何度も見返す映画ですし、あと漫画の『スラムダンク』も大好きで、大人になってから愛蔵版を揃えてバイブルのように読んでますね」
※2/17発売の週刊SPA!の「エッジな人々」では小西真奈美さんのロングインタビューを掲載中。
本紙構成/福田フクスケ 撮影/スギゾー 再構成/SPA!編集部
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