バンコク洪水地帯で、記者が3m超の大蛇を捕獲
数十年に一度といわれる大洪水が起き、被害が拡大しているタイの首都バンコク。死者300人超、避難民は250万人以上、世界遺産のアユタヤ遺跡も水没。日系企業が多く入る工業団地も総額3000億円ともいわれる被害を受けた。その実態を見るべく、記者が現地に突入した。
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取材・文・撮影/週刊SPA!編集部
バンコクに入り、市内を南北に流れるチャオプラヤ川へ。川沿いにある王宮エリアはすでに水没しているといわれていたが、それほど目立った浸水被害はみられない。だが、川にかかるピンクラオ橋を渡り、市の西部に入ると状況は一変した。成人男性の胸までつかるほどの水が街中を満たし、トイレの汚水なども流れ込んでいる状態だ。実際、水面には油やらゴミやらがたっぷりと浮かんでいる。
しかし、驚いたことにこの汚い水面に釣り糸を垂れている市民が多数いた。報道で見る悲惨な状況とは裏腹に、リラックスした様子である。「何が釣れるの?」と聞くと「魚」との返事。そこで、記者も釣り竿を調達してチャレンジするが、一向に釣果はあがらない。餌に秘訣があるのだろうか?
「え……餌なんてないよ。引っ掛けるだけ」(地元の釣り人)
どうやら、細かいことを気にしなければいいらしい。そこで、改めて大物を狙うことにした。
冠水エリアの住民たちによれば、チャオプラヤ川の「主」がいるそうだ。しかも、主は獰猛で、小動物や人間にも襲いかかるという。こいつを捕まえる場合には餌が必要だというので、記者自らが“餌”となるべく浸水の度合いが比較的低いエリアから水面に入り、川に向かった。
すると、自らを餌にしたおかげか、水面に巨大な影が浮かび上がった。間髪入れず、杖代わりにしていた丸太を影に向かって叩きつけると、思いのほかあっさりと動きを止めた。恐怖も手伝ってさらにひたすら丸太を叩きつけるうち、影は完全に動きを止めた。恐る恐る水から引き上げると、3~4mはあろうかという大蛇であった!
地域住民も記者に「この川のボスを捕まえた」と喝采を送ってくれた。記者は洪水のバンコクから危険を一つ取り除けたと、誇らしげな気分でチャオプラヤ川を後にしたのであった。
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