夫と妻、どちらが財布の紐を握るべきか?
―[[中流でも貧乏]から脱出する方法]―
夫と妻、どちらが財布の紐を握るべきか……という問題には諸説あるが、ひとつ確実に言えるのは“マネーリテラシーの低い人間が主導権を握ると危険”ということだ。
土屋和宏さん(仮名・38歳)の場合、3年前に結婚した当初は土屋さんが家計の主導権を握っていた。19万~23万円の手取り月収(残業によって変動あり)のうち、奥さんに毎月13万円を渡し、残りはすべて土屋さんのお小遣いに。
「僕としては十分に渡していると思っていた……というか、特に何も考えていませんでした(苦笑)」
だが、生活費(家賃7万円を含む)のすべてを13万円以内に収めるのは、奥さんの手に余った。毎月3万円ほど足が出ていたらしいが、“専業主婦として自分がちゃんとやりくりせねば”という奥さんの使命感ゆえ、土屋さんにその事実は知らされず……。ある日、些細なことで口論になった揚げ句、奥さんが定期的に実家に無心していた事実が発覚!
「もう、恥ずかしいやら情けないやら……。さすがに覚悟を決めて小遣い制に移行しました。月3万円は厳しいなと思うときもありますが、月5万円は貯金に回せるようになりましたし、何より嫁の精神状態が目に見えてよくなったので、正解だったなと思います」
逆に、奥さんに家計の管理を任せた結果、思うさま使い込まれていたというケースも枚挙に暇がない。「数年間にわたる税金滞納(マンションの固定資産税)で給料を差し押さえられたことで、ようやく妻の浪費に気づいた」(48歳・飲食店)なんて笑えないケースも。
「即刻、妻からはクレジットカードもキャッシュカードも取り上げました。1か月分の生活費をまとめて現金で引き出し、あえて金庫で保管させています。ミニサイズとはいえ金庫から出金するとなると、それなりにカネを大事に扱うようになりましたね」
共働き世帯の香村美寿々さん(仮名・40歳)の場合、夫婦の家計は完全に別々。だが、しっかりものの奥さんとは裏腹に、旦那のほうは稼いだカネと使ったカネの収支計算がまるでできないマネー音痴。引き落とされなかったカード代金を奥さんが肩代わりすることもしばしば……。
「いい加減キレて、何はさておきインターネットバンキングに登録することを厳命。ATMや通帳記入より残高の確認がラクですからね。ちょこちょこ残高を確認するクセがついてからは、以前のような無謀な出費は減りました」
旦那さんは、同じ銀行に給与振り込み用と経費用と2つの口座を持っていたので、片方をカード決済用に設定。「カードを使うたびに、使った金額をメインの口座から振り替えるルールにしたので、未決済になることもなくなりました!」
カネは“可視化”することから貯まっていく。
<これで、妻(夫)に裏切られない!>
・一人に家計を任せ切りにしない
・小遣い制を採用する
・生活費は現金で管理
・インターネットバンキングを活用
・残高はこまめにチェックする
― [中流でも貧乏]から脱出する方法 ― ハッシュタグ