全国高速道路の「危険区域トップ10」
夏休みに、車で行楽地に出かけるという人も多いだろう。だが、走り慣れていない道では思わぬ事故に遭遇するリスクも高くなる。特に危険なのは、急カーブやアップダウンの激しい区間のほか、四日市JCTのように車線が減少する場所だ。また、首都高湾岸線のように長い直線区間でも合流の前後は車が急減速することがあり、追突のリスクが高まる。あるベテランのトラックドライバーは話す。
「トンネルとカーブや坂が重なる場所は特に要注意。走り慣れていないと急な加減速をしがちなので、十分車間距離を取らないと追突事故を起こす危険があります。また、首都高や阪神高速などは普段から走っていないと左右どちらから合流するかわからず、急に車線変更をして事故につながることも。慣れないドライバーが多い行楽シーズンは、こちらがいくら気をつけていても事故に巻き込まれることもあるので、危険区域を走るときは特に慎重になってほしいですね」
なかでもさまざまな悪条件が重なっているのは首都高速。実際に参宮橋のカーブを走ってみたが、体感ではほぼ直角。スピードを落としてもかなりの重圧を感じた。
夏休みの高速道路は、怖がるぐらいがちょうどいいかもしれない。
●鶴舞南JCT北渡り(名古屋高速)
カーブ区間において右側の壁に激突する事故が多発。事故の83%が施設への衝突
●阪神高速環状線・守口線合流地点
環状線側から合流しようとすると左側のクルマがほとんど見えない
●阿智カーブ(中央道)
中央道下り線、阿智PA付近の急勾配が続く、半径300mの「魔のカーブ」
●大津トンネル(名神高速)
道幅が狭く出口直後に急カーブがある上り線。見通しが悪く事故多発
●首都高湾岸線有明JCT手前
カーブ付近の渋滞で追突事故が多発。昨年の首都高最多事故地点
●参宮橋カーブ(首都高)
ほぼ直角に曲がっていて前方の見通しが皆無という恐ろしいカーブ
●笹子トンネル(中央道)
渋滞の名所である上に勾配もあり、速度を出しすぎて追突する事故が多い
●山北バス停付近下り線(東名)
下り勾配、さらに急カーブというダブルコンボ。近年事故多発。上りも危険
●四日市JCT東名阪・伊勢湾岸合流地点下り
左車線が急になくなり、右車線に強引に合流する形になっていて極めて危険
●首都高中央環状線飛鳥山トンネル
急な上り坂があり、前の車が急にスピードダウンして追突するケースが多い
※国土交通省、高速道路各社の資料を基に作成
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