トイレで同僚と上司の悪口 個室から本人が現れたら…
「悪口はときに会話のスパイスになりますが、人格否定をするほどエスカレートするのは考えもの。“人の口に戸を立てられぬ”というように、必ずどこかで本人に伝わりますからね」という話し方研究所会長・福田 健氏の助言を念頭に、この想定外の事態を切り抜ける方法を学んでおこう。
「トイレで長々と謝罪するのも妙ですから、『すみません!』と謝ってその場はそそくさと退散し、席について落ち着いた頃に改めて謝罪に行きましょう。その際、上司の仕事のやり方を否定するような深刻な悪口だった場合は、『先ほどはお聞き苦しい発言をして申し訳ありませんでした。裏であれこれ言っていた自分を深く反省しました。ついては今まで言えなかったことをお話しする場を設けていただけませんでしょうか』と打診するのがオススメ。これが一番誠意が伝わるはずです」(コミュニケーション講師・大嶋利佳氏)
一方、福田氏は「その状況で上司がトイレから出てきただけで救いがある」と、事態をポジティブに受け取ることを提案。コッソリ聞いていて後からチクチクと嫌がらせをされるほうがキツいからだ。
「とはいえ、謝っても悪口を言った事実は消えないし、借りをつくったことに変わりはないですから、あとは仕事で挽回していくしかないでしょうね。企画を多く出したり、期限よりも早めに仕事を仕上げたり。寛大な上司だったらサッパリ許してくれると思いますよ」
イラスト/もりいくすお
― すべてが好転する奇跡の謝罪力養成講座【12】 -
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