大阪北部地震に「本の印税全額寄付」を表明した高須院長が説く「ボランティアで大切なこと」

偽善上等

 一方で、このような行為に対して、「偽善だ」「宣伝だ」「ヒーローごっこだ」というネガティブな声もたくさんあがる。だが、高須院長は「偽善上等」と意に介さない。「そんな自分では何もしないで文句ばかり言う外野の声なんて、僕はまったく気になりませんね」。  高須院長は何度も災害ボランティアを経験しているが、その都度、学ぶことがあるという。そして、次にボランティアをする時には、それを活かしてレベルアップさせている。それは確実に被災者の役に立つはずだ。  「例えば東日本大震災では、瓦礫から出ている釘を踏んでケガをする人が多く、破傷風が心配されました。本来であれば破傷風予防ワクチンを注射すればいいのですが、それもありません。こういう時、慣れない医者は消毒をしてすぐに傷を塞ごうとするのですが、それでは破傷風菌は死滅しません。破傷風菌は空気にさらすと死ぬので、逆に傷口を十字に大きく開き、オキシフルで洗えばいいのです。傷口を塞ぐのはその後です。」(『大炎上』より)  『大炎上』では他にも、「被災地に自分の履いたパンツを送るな」「被災地でワインを配った理由」「被災地でプチ整形」など、長年の医師と豊富なボランティア活動の経験に裏打ちされた、そして被災者の心に寄り添った、災害ボランティアの心得や注意点についても述べている。

百田尚樹氏「高須院長は筋金入りの男だ」

 印税が全額寄付されるこの『大炎上』は、高須院長の笑顔のウラに隠された炎上人生を語った半自伝的人生論になっている。幼少期の壮絶なイジメと父の死、当時は異端だった美容外科の道へ進み、先駆者として業界を切り拓くも、文春砲を食らい、脱税捜査、部下の裏切り、借金100億、医業停止、母と妻の死、漫画家でパートナーの西原理恵子氏との出会い……。  逆境を生き抜いてきた著者一流のメンタルコントロール術、柔軟な発想法、仕事や人生に向き合う姿勢と心構えは、読む者に生きる勇気と知恵と爽やかな感動を与えてくれるだろう。  帯で作家の百田尚樹氏が「高須院長は筋金入りの男だ。こんな豪快な金持ちがあと10人いたら、日本は変わる!」と推薦文を寄せているが言い得て妙だ。 <取材・文/日刊SPA!取材班> 【高須克弥】 高須クリニック院長。1945年愛知県生まれ。「YES高須クリニック」のコピーをはじめとして、日本で最も広く知られる美容整形外科ドクター。人脈は芸能界、財界、政界と幅広い。Twitterのフォロワーは30万人以上。パートナーは漫画家の西原理恵子氏。平成30(2018)年7月2日、話題の新刊『大炎上』を上梓。
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大炎上

百田尚樹氏推薦!「高須院長は筋金入りの男だ。こんな豪快な金持ちがあと10人いたら、日本は変わる! 」 笑顔のウラに隠された自身の炎上人生を語った本書では、著者一流の逆境を生き抜くメンタルコントロール術、柔軟な発想法、仕事や人生に向き合う姿勢と心構えが述べられている。波乱万丈、抱腹絶倒、そして生きる勇気と知恵と爽やかな感動が得られる半自伝的人生論!

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