実録 覚せい剤[流通ルート]に大異変!

新宿で50kg、関空で23kg、大阪南港で155kg…… 大量摘発が相次ぐなか、北朝鮮ルートは崩壊し“意外な国”が主流に 先月、大阪南港で起こった麻薬摘発事件は前代未聞だった。覚せい剤がなんと昨年一年分の総押収量を上回る155kgも見つかったからだ。仕出し地はカナダで、香港マフィアが関わっていることが判明したが、最近、香港マフィアによる覚せい剤の大量押収が相次いでいる。特に今年の春以降、その傾向は顕著だ。背景に見え隠れするには中国産覚せい剤と香港マフィアの複雑なネットワーク。一体、何が起こっているのか? 国内流通事情から大口取引元のヤクザ、末端ユーザー、さらに密輸阻止に向けた当局の取り組み、中国本土の覚せい剤事情にいたるまで関係者に総力取材、覚せい剤をめぐる“今”を追った!