秋葉原限定、撮影会限定、ドラゴンボール好き限定etc. 細分化が急加速し、熱狂的ファンに支えられる新種アイドルが大増殖！ アイドルの定義が変化した。80年代の黄金期のアイドルは、歌ってレコードを売るのが仕事だったが、時代の変化はアイドルから幻想を取り上げた。隙間を埋めたのは巨乳、キャラ、話術などの個性だった。それは絶対的なアイドル像をなくした代わりに、ファンにとっては選択肢が増える結果にもなったのだ。俺はぽっちゃりが好き、高校生以下じゃないと萌えない、という風に細分化していったのである。それに伴い、局地的に絶大な人気を誇る、いわば[限定アイドル]が大増殖しているようなのだ。それは、未完成さがマニア熱を上昇させる「ライブアイドル」、期間限定で触れえる「グラビアアイドル」、ユニットで地元を盛り上げる「ローカルアイドル」、オタク並みに知識豊富な「オタクアイドル」etc. そんな新種アイドルと彼女たちを追うファンの濃密な関係を覗く。