震災モニュメントを残せ!

南三陸町「防災対策庁舎」、陸前高田市「ど根性松ノ木」、大槌町「建物の上の観光船」 【担当編集のコメント】 宮城県・南三陸町の防災対策庁舎。女性職員が最後まで「逃げて」とアナウンスを続け、自らは犠牲となった悲劇の舞台だ。津波によって損壊し、今は鉄骨がむき出しになったこの庁舎を、同町の佐藤仁町長が保存する意向を示している。 「被災地の風景をモニュメントに――」その言葉には、そこに住む者だけでなく、世界中の人々へのメッセージがある。同町以外にも、保存・修復に向けて奔走する関係者、そして被災地住民の声を追った。