上場フィーバーのLINE 前社長より稼ぐ韓国人作家の正体に迫る

 クマのブラウン、ウサギのコニー、そしてブラウン。LINEユーザーにとっては馴染み深い、あの愛らしいスタンプを描いた韓国人作家がいる。今月に予定されている株式上場で、このイラストレーターが巨万の富を得ることになることを、一体誰が想像しただろうか。現在発売中の「韓流経営LINE」の著者が、謎に包まれてきたLINEの経営とともに解説する。

キャラクター 国民的メッセージアプリのLINEが、7月15日の日米同時上場に向かってカウントダウンに入っている。世界で月間ユーザー数2億1860万人を抱えるモンスターアプリがようやく、日本経済の表舞台に立つことになる。

 友達とのやり取りや、家族との連絡、学校の友だちとのグループ…。日本に住んでいると、あらゆる場面で、誰もがスタンプを打ちまくるこのアプリはどのようにして、生まれたのか?

 オンライン経済メディアの「NewsPicks」取材班は、上場前の5月からこのLINEという会社について、この答えを探るため、歴史を掘り下げる取材を続け、特集に仕立て上げた。

 結論は、いたってシンプルだ。

「LINEの親会社である韓国ネイバーが、10年以上に渡る日本市場への挑戦の末に生み出した悲願の大ヒット作である」ということだ。

 LINEの親会社であるネイバーは、韓国の検索ポータルサイトの巨人として、圧倒的なシェアを誇る日本の「ヤフージャパン」のような存在だ。創業直後の2001年には検索サービスをもって日本に進出し、一度は失敗して撤退したのだが、2007年に成功を夢見て再進出した。

 その際に送り込まれたのが、“LINE”の父とされるシン・ジュンホ最高グローバル責任者その人だ。

 ネイバーが買収した検索サービス「1noon(チョヌン)」の天才技術者だったシン氏は、ネイバーの日本再進出を託され、2008年から日本に向けた新たなサービスを企画し、発表し続けていた。

 世界中でスマートフォンを売りまくる韓国サムスン電子でも攻略できなかった日本市場に対し、ネイバーが徹底的に日本人に受け入れられるよう研究を尽くし、血の滲むような開発をしていったといえる作品がLINEなのだ。

 しかし、これまで表向きは「日本人による、日本人のための、日本産アプリ」ということになっていた。2011年6月に生み出されたこのメッセージアプリは、東日本大震災の被災者たちが、友人や家族と連絡をとることができない光景を目の当たりにしたネイバージャパン(現LINE)が、人と人をつなぐ“ライン”として開発されたという“物語”はよく知られている。

 さらに社長の座には、ホリエモンこと堀江貴文氏がかつて率いた元ライブドアの出澤剛氏が就任しており、その本社は東京・渋谷のオフィスタワー、ヒカリエにある。そのため日経新聞を始め大手メディアは、これまでLINEについては「日本が作った和製アプリ」として紹介してきた訳だ。

 LINEは、韓国のサービスか、日本のサービスか。水面下でくすぶってきたそんな議論だが、上場を目前にして、いよいよ会社の内部事情が明らかになりつつある。

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韓流経営LINE

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